冬が最高に美味しい旨味が凝縮された繊細な味
2018.12.07
今が旬!冬の味覚ブランド蟹を食す
専用タグは選ばれしブランド蟹の証
「蟹」といっても、普通にスーパーに並ぶ蟹から、専用タグのついたブランド蟹まで様々です。日本海側で捕れるブランド蟹には次のようなものがあります。
・芳ガニ 山形 白色のタグ
・越前ガニ 福井 黄色のタグ
・加能ガニ 石川 水色のタグ
・松葉ガニ 島根、鳥取、京都 主に白・緑・青のタグ
これらの蟹は、種類としては「ズワイガニ」に当たります。日本料理店の鍋物などに添えられているのは、このズワイガニが多く、タラバガニのような足部分の太さはありませんが、適度な太さと肉厚、旨味があることが特長です。
2大ブランド「越前ガニ」「松葉ガニ」
ブランド蟹の中でも特に知られているのが、「越前ガニ」と「松葉ガニ」ではないでしょうか。「越前ガニ」は福井県で水揚げされる蟹で、量が限られていることや、皇室への献上蟹でもあるため、高級な蟹として知られています。繊細で上品な甘さと出汁の深さで、食べなれた方々の間でも人気があるようです。
「松葉ガニ」は、島根から京都などで水揚げされるもので、水揚げ量も多くなっています。ほのかに感じる甘みと蟹の旨味は、旬の季節にはぜひ食しておきたい味です。
松葉ガニのスター「五輝星」
鳥取県で水揚げされる松葉ガニの中でも、大きさや品質などが「最高級」と認められた蟹だけに「五輝星(いつきぼし)」という専用タグが付けられます。「五輝星」の初競りは、1匹なんと100万円を超えることもあるそうです。ずっしりとした重みは、身がたくさん詰まっている証拠であり、味も格別です。
メスガニは卵を食す!?
ブランド蟹は、通常「オス」の蟹を指していることをご存じでしょうか。メスの蟹はというと、一般的には「セコガニ」といわれて、内子と外子と呼ばれる卵をもち、特に鮮やかなオレンジ色の内子(卵巣)はとても濃厚な味で、これを食べるためにブランド蟹よりもお得なセコガニを購入する人も多いようです。蟹の足は細めではありますが、しっかりと旨味が凝縮されています。たくさん並べられたセコガニの姿をみかけると「冬がきたな」と季節を感じます。
まとめ
いかがでしたか。今回は、日本海側を中心としたブランド蟹を紹介しました。これから年の瀬にかけては蟹がもっと美味しい季節です。茹でただけの自然な蟹本来の旨味をじっくりと食べ比べて、贅沢な気分を味わってみてはいかがでしょうか。