ミャンマーの仏教信仰を肌で感じる旅
2017.10.06
【今月の絶景】ミャンマー・バガン
バガンでの仏教信仰は、ミャンマー南部の町からやってきた僧侶がバガン王朝最初の王様・アノーヤター王に仏教を伝えたことからはじまります。それが民衆にも広がり、パコダと呼ばれる仏塔や寺院が建立されました。これら建物の内部には、ヒンドゥー教の影響が見られる装飾や当時の暮らしをうかがい知ることのできる壁画が残っています。
そんなバガン遺跡の広さは約16平方マイル(41平方キロメートル。東京ドーム895個分に相当します)広大な平野にパコダや寺院が点在しており、その数は最も多い時には数万とも、数十万だったとも言われています。現在残っているのは2,000〜3,000余りですが、それでも数十メートルという高さの尖塔が広がる様子は圧巻。特に夕日が沈む時の姿は絶景で、中でも釈迦の整髪が安置されていると言われるシュエサンドー寺院のテラスからの眺めの良さは有名です。この時間には世界各国から訪れた観光客でテラスがいっぱいになるそうなので、早めに行って場所を確保し、日が暮れていくその時を待つのが良いでしょう。
また、バガン遺跡は夜明けの景色も素晴らしいと言われています。こちらは毎年、バガン観光のベストシーズンである10月〜3月に運航されている熱気球にのって、空から眺めます。日の出とともに遺跡が朝焼けに染まっていくさまには、夕暮れの姿とまた違う魅力を感じるはず。熱気球観光は人気のアクティビティなので、なるべく早めに予約されることをオススメします。
なお、広大な遺跡をめぐるのは、自転車やタクシー、そして馬車を使うのが便利。悠久の歴史を感じるこの地を馬車で回ると、タイムスリップしたような気分を味わえることでしょう。
ミャンマーの人々にとって、一生に一度は行きたい場所とされているバガン。訪れた人たちが熱心に祈りをささげる様子には、深い信仰心を感じずにいられないはずです。そうした地元の人たちの想いも感じながら、たくさんの遺跡があるこの地に足を運んでみませんか。