インタビュー

持ち前のパワフルさを武器に明るく丁寧な診察を心掛ける

2020.04.25

クミエパールデンタルクリニック 院長:清水 久身江氏インタビュー

「先生の顔を見たら歯の痛みが治まっちゃった、なんて患者さんもいるんですよ」と笑う清水久身江先生。
出身地でもある埼玉県日高市で、地域に密着し愛される歯科医院を50歳にして開業した。
決して平たんではなかった半生から培ったバイタリティで日々邁進する先生のモットーや将来のビジョンを聞いた。

 

結婚し開業、そして離婚…波乱万丈の半生とは?

―ご出身はどちらですか?

清水 久身江先生(以下、清水) 「生まれも育ちも埼玉県の日高市です。この医院が建っている場所が実家だったんです。父親がガソリンスタンドと自動車の修理工場をやっていたので、幼少期のころを思い返すと、オイルとガソリンの匂いが漂ってきますね(笑)。そのころは周囲は畑だらけで…ずいぶんと周辺の景色は変わりました」

―歯科医になられたきっかけは?

清水 「母親が看護師だったんです。後姿を見ていて、私も医療系に就職したいと思っていたんですが、母から『人に使われるような職種はやめておきなさい』とアドバイスされまして。それだったら薬剤師がいいかなと。ちょうど、近くの大学に薬学部があったものですから、そこに行こうとしていたんですが、なんとその大学の前に歯科大があったんです。こっちもいいなぁ、となりまして。本当に入試の直前でしたね、試しに歯科大を受けて、受からなかったらほかの事をすればいいや、って…すいません、適当な理由で(笑)」

―無事に歯科大に入られて、ご卒業後は?

清水 「6年間通って卒業なのですが、卒業試験に受かれば国家試験を受ける資格が与えられるんです。なんとか国家試験をパスし、埼玉県の川越というエリアにある病院に歯科医として就職しました。2年くらい働いた後で、同じく歯科医だった男性と結婚し、2人でここを開業したんです。私が27歳の時でした。そのころは患者さんが1日に60人も来ていましたね。結婚相手と2人でやっていたものですから、もう忙しくて『どうすればいいの!?』という状態でした」

―地元ということで、昔なじみの患者さんが多かったのでは?

清水 「そうですね。しかし、私からすれば昔なじみですけど、結婚相手からすれば全然知らない人たちじゃないですか。偉そうで図々しいって感覚だったんじゃないかな(笑)。休診日でも平気でチャイムを鳴らして、診てくれって来ますから。結局、紆余曲折あって離婚したんですが、私が出て行くことになったんです。すったもんだあり、50歳でまたここを1人でやることになろうとは、夢にも思ってなかったですね」

―まさに波乱万丈ですね。

清水 「離婚後の10年間、いろんな病院で勤めさせていただいたんですが、ずいぶん勉強になりましたね。あのまま私が医院を引き継いでもきっとうまくいかなかったんだろうなって思えました。経営的な面は、帳簿付けからなにから全部私がやっていたので自信はあったのですが、やはり関わったそれぞれの先生の姿勢とか、個性とか、得意ジャンルの活かし方とか、そういった部分を見れたことが大きいですね。中には、『お大事に』の挨拶が『いらっしゃいませ!』に聞こえるような、まるでファストフード店みたいな雰囲気の医院もありました。『こんな風になっちゃダメだ』って、反面教師になりましたね」

 

「『その日にできることは、必ず全部やる』というのがモットーです」

女性ならではの強みを活かし患者目線で診察

―先ほどおっしゃられたように、50歳でまた開業医としてやられて現在に至るわけですが、改めて開業される際のビジョンみたいなものはお持ちでしたか?

清水 「離婚後、体調を崩しまして、診察はおろか、日常生活もままならない時期がありました。しかし、私が歯科医だと分かっているいろんな人が相談に訪れるんです。診てあげたいけど、診られない…そういった悔しさを経験したんです。そんな出来事から『その日にできることは、必ず全部やる』というのがモットーになりました。診察できることのありがたみというものを、日々感じながら生活しています」

―診察面で言うと、女性の先生ならではの強みもあるかと思います。

清水 「そうですね。例えば60歳くらいの女性なんですが、『私、ここの歯が1本小さいのがずっと気になっていたのよ』と。『それくらいすぐに治せるよ』と治療したのですが、やはり男性の先生には言いづらかったみたいですね。また、『どうなさいましたか?』と話を聞く姿勢をこちらが見せた途端になぜか泣き出す女性患者さんもいらっしゃいます。特にナイーブな悩みを持ってらっしゃる女性患者さんは、男性の先生とはうまくコミュニケーションを図れないんでしょうね。〝心のケア〟ではないですが、常に患者さんの目線で診察に当たっています」

―インベストメントパートナーズとのお付き合いのきっかけを教えてください。

清水 「お電話をいただいてお話を聞いたことがきっかけですね。普段、そういった電話には出ないんですけど、その時はたまたま出たんです。これも縁なのかなぁ…とお付き合いさせていただくことにしました。もう4年ほどでしょうかね。税金のこととか、資産の運用、今後の法人化のことなどを相談に乗っていただいています」

―先生ご自身の趣味はありますか?

清水 「フラメンコと茶道ですね。特に茶道は30年以上続けています。精神的なバランスを保てますし、普段は感じることのない緊張感を感じられるのが心地いいんです」

―今後の展望や夢をお聞かせください。

清水 「やってみたいことはたくさんあります! 旅行も好きですしね。好きなときに好きなところに行けるような生活に憧れます。ですので現在、娘が歯科医をやってますので、いつかここを継いでもらいたいですね。そうすれば自由な時間を作れますから。とにかく健康で長生きするというのが、目下の目標です!」

▲スタッフはすべて女性。「全員、気持ちのいいスタッフで、お昼休みはみんなでバカ笑いしてますよ。けど時々、怒りの爆弾を落としちゃいますけど(笑)」と清水先生

 

JR八高線・川越線「高麗川駅」より徒歩6分という好立地。また駐車場が完備されているのも通いやすいと喜ばれている

 

白を基調とした清潔感あふれる診察室で治療の過程などを分かりやすく説明。またレーザーの治療器具など最新設備もそろう

 

削らずに専用の漂白剤を用いて歯を白くする「ホワイトエッセンス」を導入。まずは、ゆったりくつろぎながら説明を受けよう

 

スタッフが全員女性だけに掃除、整理整頓もきっちり行き届き、待ち時間も気持ちよく過ごすことができる空間作りを心掛ける

 

【クミエパールデンタルクリニック】

住所:埼玉県日高市鹿山315-4
TEL:042-984-0603
診療時間:平日9:00~13:00、14:30~18:00
(土9:00~12:30、14:00~17:00)
休診日:木曜・日曜・祝日
スタッフ数:8人
1日の来患数:30~40人
ユニット数:4台

 

■担当コンサルタント
山田 裕也(やまだゆうや)

大阪府出身
[ ●日商簿記1級 ●米国NLP協会™認定マスタープラクティショナー●相続診断士]
クライアントの「痒いところに手がとどく」コンサルタントとなり小さな問題から大きな問題、どんな事でも対応できるチームをご提供しています。
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