ファイナンス

失敗から学んだ!ウォーレン・バフェット流投資の鉄則

2018.02.26

投資を考えるなら知っておきたい!投資の神様ウォーレン・バフェット

780億ドル(約8兆7600億円)を超える大富豪であり、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットの生涯からは、投資を考えるのであれば押さえておきたい経験則が学べます。

失敗を成功につなげる

バフェットは1930年、ネブラスカ州オハマに生まれました。幼いころから商売の才能があったのでしょうか。わずか5歳のときにアルバイトを始めます。コーラを6本25セントで仕入れ1本5セントで販売するというものでした。つまり、6本で30セントの売り上げになり、5セントの利益ということになります。

そのほかにも、新聞配達のアルバイトやゴルフ場のボール拾いなど、さまざまな仕事をこなしていた彼が初めて株を購入したのは11歳の頃のことです。アルバイトをして貯めたお金120ドルを元手に姉とともにシティーズサービスという銘柄の株を購入します。姉と3株ずつ、計114ドル75セントの投資でした。しかし、その後、シティーズサービスの株は下落してしまいます。

投資初心者なら、この時点で慌てて売ってしまうかもしれませんが、幼いとはいえバフェットは違いました。姉が急かしていたにもかかわらず株価の回復を待ち、戻したところで売却、損はせずに済みました。しかし、その後、シティーズサービスの株価は急上昇します。損はしなかったものの、決して成功とはいえない苦い経験だったといいます。

バフェットがこの経験から得たもの、それは、優良な企業を見極め、その株を長く保有するというものでした。短期の売買を伴うものは「投資」というより「投機」といえます。「長く持つことができないならば、株を買うべきではない」バフェットはこう言っています。

徹底したリサーチで企業を見極める

バフェットは読書家としても知られています。彼の読む本は、興味のある分野すべてといいます。興味があることをとことん突き詰める好奇心・探求心が投資の成功へもつながっています。

株の長期保有を考えた場合、その企業に価値があるかどうかが重要となってきますが、これには徹底したリサーチが必要です。バフェットは投資対象と考えた企業の事業内容はもとより、販売する製品や顧客など、考えられるあらゆる面から徹底的に調べ上げました。そのうえで、投資に値する起業であるかを判断するのです。

1965年のバークシャー・ハサウェイの買収から、既に半世紀以上の年月が流れています。バフェットはこれまでにIBM・Apple・CocaCola・アメリカンエキスプレス・P&G・マクドナルドなど、さまざまな企業に投資してきました。どの企業も世界に名高い企業で、企業の特徴を詳細に分析した結果といえるでしょう。

幼いころに始めたアルバイトをきっかけに、5兆円もの個人資産を築いたバフェット。現在もバークシャー・ハサウェイのCEOとしてさまざまな投資をしています。

短期の売買を伴うような取引は、忙しい医師の投資には不向きといわれていますが、バフェットのように10年20年と長期に渡り保有できる株を十分にリサーチしたうえで購入することで、日ごろの診療に負担をかけることなく、投資と行うことが出来るのではないでしょうか?

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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