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引退後の生活はもうお決まりですか?~MM2Hとは~

2018.05.21

マレーシアで悠々自適なセカンドライフを

近年、マレーシアを移住先に簡抜する日本人が急増しています。凡その理由は、他国の長期滞在のビザの取得が年々困難になってきている為です。
長期滞在者数及び永住者数最多のアメリカへの移住がトランプ政権の政策によって困難になっているのは周知の事実ですが、シンガポールの投資ビザは約8億円の資産が必要ですし、オーストラリアは約1億円必要になっています。
また、カナダやニュージーランドの退職者ビザは既に廃止されており、退職後の海外移住は困難な時勢となりつつあります。「アメリカや他の人気国が駄目ならさて如何に?」と思案した結果、日本人にとって魅力的な条件の揃うマレーシアに辿り着くのは然るべき帰結だと言えます。

まず、マレーシアについて少し紹介しましょう。マレーシアは熱帯雨林気候に属する為、一年中暖かく、年間を通して最低気温25℃~最高気温35℃を推移する常夏です。乾季と雨季がありますが、年間を通してスコール(現地では『シャワー』と呼びます)が降ります。

ただし、日本の梅雨のようにじめじめと一日中降るようなことは滅多になく、雷を伴う豪雨が30~40分ほど降り続いた後、嘘のように晴れ、涼しい風が吹き抜けます。物価はテレビなどで話題になっているほど安くはありませんが、大抵は日本のものと同じかそれ以下の値段で購入することが出来ます。日本との時差は1時間で、日本在住のご家族やご友人と連絡を取る際の影響は最小限と言えます。

また、マレーシアは多言語国家であり、その為国民は共通語として英語を多用します。アジアの中でシンガポールに次いで英語が堪能と言われていますので、こちら側が多少カタコトでもコミュニケーションをとることが可能です。
治安に関しては、誘拐事件が連続して発生するなど不穏な状況が続いて危険情報が出ているボルネオ島東部の一部地域を除くと、東南アジアの中では比較的良いとされています。一概には比較できませんが、在マレーシア日本国大使館によると2010年時点での人口10万年あたりの犯罪発生率は、殺人が日本の約2.1倍、強盗は日本の24.4倍だったようです。

その後、犯罪率が激減しているという統計情報もありますが、スリやタクシーのぼったくりなどの軽犯罪は日常的に発生しているため、外出時は注意したいところです。

移住先を選ぶ際に注意しなければならないことは、制度上の制限です。ほとんどの国の場合、移住には多くの制限がかかります。その制限がマレーシアでは比較的寛闊なのです。「MM2H」という制度をご存知でしょうか?

「Malaysia My Second Home(マレーシア マイ セカンド ホーム)」とは、マレーシアの政府も推奨している長期滞在用のビザです。要件は、マレーシアと国交のある国々の住民で、経済的証明をした者であれば誰でも申請できます。年齢制限はなく、最長10年間有効、さらに10年後も移民局から認可されれば更新が可能です。

経済的証明に関して、50歳未満の方は50万リンギット(現在日本円で約1350万円)の財産証明と月に1万リンギット(同27万円)の収入証明が必要です。また仮承認の後、30万リンギット(同810万円)をマレーシア国内の金融機関に定期預金しなければなりません。

もちろん預けた資金はMM2Hプログラム終了時に引き出すことが可能です。50歳以上の方は、35万リンギット(同945万円)の財産証明、月に1万リンギット(同27万円)の収入証明、15万リンギット(同405万円)の定期預金が必要です。他国では、宗教や年齢、語学力、現地でのビジネス暦などの制限が設けられている場合が多いのですが、MM2Hでの要件は原則、資産と収入のみです。
MM2Hの優れた点は要件のハードルの低さだけではありません。職種などの条件はありますが、事業やパート勤務が可能です。また、ご自身の自動車を無税で日本から持ち込むことができ、配偶者や21歳未満の未婚の子供、60歳以上の両親も同時に申請できます。

さらには、住宅購入が出来ることも大きな利点です。他のアジアの国々で、国籍のない外国人が土地付きの住宅を持ったり、住宅ローンを利用できたりする国は例がありません。現地の住宅や土地は日本よりも安く、プールやジムなどが付いた豪邸に住むことも夢ではないのです。

更に税制が外国人に有利である点も魅力的で、就労日数が通算60日以下であれば、その給与所得への課税が免除、預金利子が非課税、所得税の最高税率が28%などと日本にいるよりも税金を安く抑えることができます。

常夏の楽園で、日々の喧騒から離れ、静かであり、またエキサイティングなセカンドライフという選択肢はいかがでしょうか。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部