未来のレース、フォーミュラEは家族で楽しめる一大イベント
2020.02.15
モロッコでフォーミュラEを観戦しよう!
時代はガソリン車から電気自動車へ。その潮流はレース界へも広がっています。
ドイツ連邦共和国のBMW社はF1から撤退し、フォーミュラEへと舵を切りました。
日本ではハイブリッド車が長い間、耳目を集めてきましたが、中国やインドは電気自動車が主流です。ハイブリッド車の経験が少ない分、電気自動車へと思い切って転換することができたからです。
今回は、今月モロッコで開催予定のフォーミュラEについて紹介していきましょう。
マラケシュで楽しむフォーミュラE
2020年2月29日。モロッコ王国の「マラケシュ」でフォーミュラEの第5レースが催されます。
フォーミュラEは、年間で「14レース」がスケジュールされ、マラケシュの後は中国の三亜(サンヤー)、ローマ、パリ、ソウルと続きます。スポンサーにはミシュランやDHL、BMWなどが名を連ね、盛況ぶりが伺えます。
なお、2019年のマラケシュE-プリックスの優勝ドライバーは、ベルギー出身のジェローム・ダンブロシオさん。インドのマヒンドラ・レーシングに所属しています。
フォーミュラEはF1と違い、シュイーンという音とともにポールポジションを取ったドライバーからスタート。未来的な走りを存分に堪能できます。
車体はF1より軽量化され、レースの騒音も少ないので、子どもでも気軽に楽しめるのがポイント。マラケシュでお子さんと新しいレース体験を味わうのもいいでしょう。
オフトラックのエンターテイメントも充実
フォーミュラEはモロッコ上げての大イベント。エンターテイメントはレースだけではありません。
アーティストによるライブや東京オリンピックの種目でもあるBMX(自転車競技)、まるでフォーミュラEのドライバーになったような気分を味わえるレースゲームに、全身を使った体感型ゲームまで目白押しです。さらにキッズゾーンも充実し、家族みんなで楽しめる空間となっています。
そして、アラブ世界のエキゾチックな民族衣装を目で楽しみ、タジン鍋を使ったモロッコ料理やケバブに舌鼓を打つこともできるのです。
このように、フォーミュラEの会場は、レースファンならずとも楽しめる空間に生まれ変わっているのです。
モロッコって、どんな国?
ここで少しモロッコ王国について触れておきましょう。
モロッコは「アラブ・マグレブ連合」という組織に属し、その本部がモロッコの首都・ラバトに置かれています。加盟国は5カ国で、大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国、アルジェリア民主人民共和国、モーリタニア・イスラム共和国、チュニジア共和国、モロッコ王国です。略称は「AMU」。
日本人にとってヨーロッパとアフリカは全く別の世界のように感じますが、モロッコが位置する北アフリカは緑豊かで、かつてのローマ帝国も手にした魅力ある大地です。
モロッコは、スペインからジブラルタル海峡を挟んで目と鼻の間にあり、船便も運行されています。さらにモロッコのセウタに限っては、スペイン領のためパスポートコントロールを通らずに観光が可能です。
空路ならパリ経由が便利
東京からモロッコへ行く場合は、エールフランスでシャルル・ド・ゴール空港(CDG)を経由し、モロッコ入りするのがスマートな手段。東京からパリへの直行便は北極付近を通過して飛行します。ドバイを経由してマラケシュへ向かう方法もありますが、実は遠回りになります。理由は日本もモロッコも北半球にある国家であり、地球は丸いので、北極周りの進路を取る方が早く着くためです。
なお、ゆったりと船旅をしたい方は、スペイン南部のアルヘシラスから船が出ています。しかし、船でセウタへと向かうと、マラケシュまではバスを乗り継がなければならないため、今回の旅には不向きかもしれません。
まとめ
フォーミュラEは、レースファンはもちろんのこと、家族連れでもエンジョイできるイベントです。地球の温暖化が注視される昨今、フォーミュラEの人気は今後も加速していくことでしょう。
残念ながら、2020年のレースで日本開催はスケジューリングされていませんが、異国の地で観戦するハイテクノロジーなレース競技もいいのではないでしょうか。
きっと子どもから大人まで有意義な時間を過ごせるはすです。