レジャー

日本でいちばん人口の少ない村で豊富な春の食材を食べ尽くす旅

2020.03.10

360°の天然プラネタリウムと青ヶ島のミステリー!

「東京都」でありながら、360°の天然プラネタリウムが楽しめる「東京都青ヶ島村」は、世界でも珍しい二重カルデラでできた島であり、日本でいちばん人口の少ない村とも言われています。また、二重カルデラとなっているその見た目は、映画「君の名は。」で登場した地形と似ているとも言われ、聖地巡りをする人もいるようです。
今回は、面積は5.96平方キロメートルと小さいものの、春には旬の食材も多く、たくさんの魅力が凝縮された青ヶ島について紹介いたします。

いちばんの見どころは「360°の天然プラネタリウム」

大海原を360°見渡すことのできる「尾山展望公園」は、集落が多く集まる岡部地区と呼ばれる場所にあり、夜になると天然のプラネタリウムへと姿を変えます。天気がよい日には八丈島が見えることもあり、昼夜問わず絶景が楽しめる場所として人気です。
また、島の最北端部にある崖の上には、もうひとつの星空スポットとしても紹介されている「ジョウマン」があります。こちらの岡部地区は緩やかな傾斜地となっており、外輪山の北側にあたる位置にあります。

天然の釜やサウナを楽しむ

内輪山のある池之沢地区には、水蒸気が噴き出す「ひんぎゃ」と呼ばれるたくさんの穴があり、その熱を利用したサウナや釜が人気です。自然の熱を利用したサウナは、村民の憩いの場にもなっていて、日々少しずつ違う温度や湿度を楽しむことができます。
また、サウナの近くにある「地熱釜」では、実際にさまざまな食材をふかすことができるので、卵や野菜などを持って行ってピクニックを楽しむというのもおすすめです。

青ヶ島で食す「春が旬の食材」

青ヶ島の春は、明日葉や三つ葉、イタドリやセリなどの食材や新鮮な魚など、多くの旬の食材を堪能することできます。
とくに、特大サイズの「トビウオ」の刺身は人気です。
あまり聞き慣れない「つわぶき」と言う食材も人気で、これは、黄色い花を咲かせる植物のことで、見た目や調理方法も「フキ」に似ています。

お土産にしたい青ヶ島の特産物

青ヶ島には、多くの種類の焼酎「あおちゅう」があります。青ヶ島で生産されたものだけを使用している商品や自然由来の麹菌を使用している商品などもあり、お酒が好きな人へのお土産におすすめです。
また、食品としては「ひんぎゃの塩」や「池之沢うこん」なども人気です。
そのほか、青ヶ島を知ることができる「青ヶ島かるた」やポストカードなども販売されています。

旅行の計画を立てるときに気をつけたいこと

青ヶ島は魅力的な島ですが、八丈島からの船もしくは、近隣の島々からのヘリコプターのみと交通手段が少ないことがネックとなっています。
しかも、八丈島からの船が就航する確率が40%程度で、ヘリは9名までしか乗れないこともあり予約で埋まっていることが多いといわれています。青ヶ島への旅行を計画するときには、まずは船やヘリの予約状況を確認しておきましょう。
そして、船やヘリが運休となった場合でも対応できるよう、実際に旅行に充てる日数よりも長い休日を準備しておくことをおすすめします。

まとめ

少し前までは、知る人ぞ知る「秘境の地」でもあった青ヶ島ですが、不便な交通手段しかないにもかかわらず、いまでは国内外から訪れる観光客が後を絶ちません。
移動には時間や高額な費用が必要ですが、まるで海外に来たようなスペシャルな自然が、パスポートやビザなしで楽しめるというのも魅力です。
宇宙にきらめく星たちを全身で感じられる天然プラネタリウムと、味わったこともないような新鮮で珍しい旬の食材を、青ヶ島で楽しんでみてはいかがでしょうか?

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
458件の開業医を成功に導いた成功事例集