ファイナンス

効率よくデジタル技術の進歩の理解し、医院経営に活かそう

2020.11.05

デジタル時代にキャッチアップし続けるための便利な1冊

日進月歩のIT業界ですが、AIによる画像解析を用いることで、腫瘍を専門医による診断よりも高い精度で発見できるようになるなど、医療業界にも大きな影響を与えています。また菅政権への移行で、デジタル庁、デジタル相のポスト設置といったIT技術導入の遅れを取り戻す新政権の目玉政策も打ち出されました。このように、デジタルな流れが日に日により速度を増してやって来ています。
そうとわかっていても、忙しい毎日を過ごされている医師の先生方にとって、専門外の分野の勉強にまで手が回らないという場合もあるでしょう。そんな時に効率よく、デジタル技術の進歩の理解を手助けしてくれる強い味方、良き参考書となる1冊をその活用法と共にご紹介しましょう。

デジタル技術活用の懸念点

医院経営の上でも避けることが出来なくなってきたデジタル技術の活用ですが、ITシステムを導入しないといけないと思う一方で、ネットワークやセキュリティ対策も気になるところではないでしょうか。個人情報の最たるものである診療内容や病歴が流出などといった憂き目を見ることは回避しなければなりません。
では、どのような対策が考えられるのでしょうか。
例えば、診療カルテの内容を外部の往診先から入力できるシステムを導入したいと考えられたとしましょう。その際に、VPN(Virtual Private Network)を利用した医療業務のみに使う病院支給のPCとして隔離したものを使う場合と、個人ユースも業務利用も兼用するラップトップPCやタブレット、スマホを利用したBYOD(Bring Your Own Device)を想定して往診先からの外部利用を可能にするかでは、同じ程度のセキュリティ度を保つにも構築するシステムがかなり異なってきます。
VPNでは業務用のPCを別に持ち歩く必要がありますが、BYODではスタッフのスマホやPCなど1台で完結できるため非常にスマートです。しかし、ITの側面からは1台のデバイスを公私兼用にするには様々な懸念点があります。その最たる懸念点が情報漏洩リスクが高まるということです。
完璧な防御策はありませんが、どの程度までのリスク軽減策を講じるかは、IT投資額とのバランスで決まります。強固で完璧なセキュリティ対策を行うと、投資額やランニングコストも高騰する上に、利便性も損なってしまいます。一方で、月々の運用費用を出し惜しんでアップデートしないセキュリティ対策では脆弱過ぎて事故の起こる可能性が日に日に高まります。想像以上に外部の第三者からの悪意あるネットワーク攻撃は多いのです。

辞書や参考書のように使える一冊

このように医院経営の上でも、経営者としてIT投資について判断しないといけない代表例にセキュリティ対策が挙げられますが、IT業者の話すカタカナ混じりの営業トークや略語いっぱいの提案資料もまず用語の意味を理解できなければ、経営判断を行うことも難しくなるでしょう。そのような場合には、辞書代わりに使える【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド[新装改訂3版]が非常に便利です。
この書籍は、本当のIT用語辞典といったものではなく、今知っておくべきITトレンドやデジタル技術について【図解】で“コレ1枚でわかる“ように左ページの解説に対し、図解が右ページに用意されています。一連の技術に関する用語とその内容が理解しやすいように、また時々のITトレンドのそれぞれについて章立てで解説されていますので、参考書のような使い方も可能です。

まとめ

IT技術はますます私たちの生活に必要不可欠なものとなり、医院経営とも、切っても切れない存在になりつつあります。専門の異なる皆様にとっては、IT分野の話は聞きなれない言葉も多く、できることならば避けて通りたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、知っていることで、守れるものも多くありますので、今回ご紹介したような辞書や図鑑のようなイラストや写真が多く、専門ではない人にとってもわかりやすく書かれている書籍等を活用して理解を深めることから始めてみてはいかがでしょうか。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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