ファイナンス

日本一忙しい医師が実践する「1日を48時間にする方法」とは!?

2020.09.10

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す『神・時間術』

「もっと時間が欲しい…」多忙を極める医療の現場では、常にそんな言葉が囁かれます。新型コロナウイルスの影響もあって「時間の重要性」は、さらに高まっているのではないでしょうか。今回ご紹介する本の著者、樺沢紫苑氏もそのうちの一人です。しかし、彼はある方法によって、時間の悩みから解放され、少ない時間で大きな成果をあげることに成功しました。今回は、日本一忙しい医師が実践する、「時間術」について解説します。

▪1日を48時間にするには「集中力」がカギ

著者である樺沢氏は、「日本一」といっても過言ではないほど忙しい医師です。その理由は、彼のスケジュールを見れば一目瞭然です。

仕事面
・毎日、午前中は執筆時間。年間3冊の本を出版
・メルマガ、YouTube、Facebook、ブログを毎日更新
・月6回の病院診察
・月20冊以上の読書、書評を公開
・月2、3回のセミナー、講演活動
プライベート面
・週4、5回のジム通い
・週2本の映画鑑賞
・月15回の夜の会食、パーティー、イベント
・年100種類以上のウイスキーのテイスティング
・年30回以上の海外旅行

このスケジュールを約7年間も続け、毎日必ず7時間以上の睡眠を確保しているというから驚きです。なぜ樺沢氏は、このような人並み外れた活動ができるのでしょうか?その答えとなるのが「集中力」です。本記事をご覧の医師の方々も、おそらく「もっと時間が欲しい」「仕事に忙殺されそうだ」と痛感しているのではないでしょうか。
この悩みを解決するには、集中力を高め、時間の使い方を知り、効率的に仕事をするしかありません。以上を踏まえながら、集中力を中心にして考え、効率的に仕事をし、時間短縮することで、1日を2倍にすることができるのです。

▪集中力を高めるには「脳のゴールデンタイム」を活用する

実のところ、集中力を高める上で、切っても切れない存在があります。それが「脳のゴールデンタイム」です。「脳のゴールデンタイム」とは、朝起きてから2~3時間のことで、この時間帯の脳は「片付けられてまっさらな状態」です。この時間帯に、集中力を必要とする仕事をすることで、効率よく成果を出すことができます。
樺沢氏のデータによると、1日で最も集中力の高い時間帯が「朝の6~7時」と言われ、この時間帯を利用して、学会で発表する原稿を書いたり、勉強したりと集中力が必要な作業を行います。「朝の30分は夜の2時間」とも言われ、例えばこのような集中力を必要とする作業を、仕事が終わってからやると、「約4倍」も時間がかかってしまうのです。当然ですが朝行えば、夜の4分の1の時間で済んでしまいます。
さらにもう1つ大きなメリットがあります。それが「制限時間があること」です。朝は夜とは違い、始業前という「時間に追われながら行う」ので、適度な緊張感があります。夜は、次の日まで時間があるため、ついダラダラとやってしまいます。一日の疲れもあるので、さらに効率が悪いのです。このことから、集中力の必要な仕事を、集中力が最も高まった時間帯に行うことで、仕事効率を4倍も高めることができるのです。

▪集中力をアップさせるには?

では、集中力を上げるには、どうすればいいのでしょうか?樺沢氏が紹介するのが「脳リズムサーフィン仕事術」と「制限時間仕事術」です。

「脳リズムサーフィン仕事術」

そもそも、人が集中できる時間というのが、「15分」「45分」「90分」の区切りとされています。人間の身体には「体内時計」があり、24時間の概日リズムによって規則的に変化します。このリズムに上手く乗ることで、集中力を高めることができるのです。方法はいたって簡単です。15分仕事→休憩→15分仕事→休憩→15分仕事・・・といったように15分の区切りで仕事をします。同様に「45分」「90分」の区切りで仕事をすることで、集中持続の波に乗ることができるのです。その作業内容に合わせて、時間を決めると良いでしょう。

「制限時間仕事術」

これは「制限時間」を決めることで、集中して仕事ができるというものです。人間は追い込まれると、脳内でノルアドレナリンが分泌されます。ノルアドレナリンが分泌されると、集中力が高まり、学習能力を最大限までアップさせることができ、脳は最高のパフォーマンスを発揮することができるのです。ノルアドレナリンを意図的に発揮させるには、「ストップウォッチ」が有効です。ストップウォッチを使い、時間を「見える化」することで追い込まれ、高い集中力を発揮することができます。

まとめ

今回ご紹介した時間術は、どんなに忙しい人でもすぐに実践できる方法です。ポイントは「集中力」をベースとした生活・行動に変えることで、小さな時間で大きな成果を生み出すレバレッジです。人間が最も集中できる時間帯に、最も集中力を必要とする作業をすることで、成果を2倍、4倍にすることができるのです。ぜひ日常に取り入れて、時間の有効活用に役立ててください。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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