FINANCE

金融政策に合わせて資産を組み合わせる

2018.07.09

こんなにあるの?金融政策の種類~各金融政策の狙いを知る~

日本の中央銀行は日本銀行(通称、日銀)であり、日銀が何らかの金融政策を行っていることをご存知の方は多いのですが、具体的にどのような政策を展開してきているのかについては詳しくご存知の方はあまり多くありません。資産を守り、着実に増やしていくためには、政府の金融政策についてよく理解しておくことが効果的です。そこで今回は、金融政策について解説します。

まず、金融政策を担っているのは銀行の銀行と呼ばれる中央銀行です。中央銀行の大きな役割としては、貨幣を発行することと金融システムを安定化させることが挙げられます。その金融政策は、大きく伝統的金融政策と非伝統的金融政策に分けられます。それぞれがどのようなものであるのかを見ていきましょう。

金融政策の種類:伝統的金融政策

【預金準備率操作】

預金準備率とは、金融機関が日本銀行に無利子で準備預金として預ける金額の預金残高に対する一定の比率を指します。

準備率を下げることによって銀行が貸出に回せる資金が理論上増えることになりますので、金融緩和につながると考えられています。

【基準割引率および基準貸付利率の操作】

昔は日銀が民間銀行に貸し出す金利、すなわち公定歩合を操作する政策が採られていました。2006年以降の日本では、公定歩合という名称はなくなり、「基準割引率および基準貸付利率」と呼ばれています。

【オープンマーケットオペレーション】

これは国債の売買を日本銀行が行うことによって、市場に流通させる通貨の量を操作する方法です。
買いオペは日銀が市場から国債を買うことによってその分の通貨を発行する方法です。売りオペはその反対で、国債を売ることを通じて市場に流通する通貨を減らすことになります。

金融政策の種類:非伝統的金融政策

【ゼロ金利政策】

これは銀行間での資金の貸し借りの際の金利をゼロに誘導する方法です。短期金利の指標である無担保コール翌日物金利をゼロに誘導することで経済全体の実質金利を下げて投資を刺激するのが目的です。

【量的緩和政策】

日銀当座預金の増加目標が掲げられるとともに、国債を買い取ることなどによって、それに対応するだけの通貨量を増加させる政策です。アベノミクスにおいては大規模な量的緩和が行われています。量的緩和は海外の中央銀行でもよく行われています。

【インフレターゲティング】

インフレとは物価が上昇している状態を指します。ここでは中央銀行の政策目標として、具体的な物価上昇率が掲げられます。アベノミクスでは消費者物価指数を2%まで上げる目標が2013年に掲げられました 。

金融政策に合わせて資産ポートフォリオを構築することが大切

以上ご紹介したように、金融政策と一口に言っても様々な種類があります。

金利を操作する政策が行われる場合には、金利差による利益を得ることを目的とした為替取引が増えますので、為替レートが変動します。そのため、外国為替投資の際には金利政策についてよく注目しておく必要があります。

国債の買いオペが行われているなら、国債の価格は上昇しやすくなります。また、質的緩和ということでリスク資産が多く購入されているなら、不動産や株式相場にとっては上昇圧力となると考えられます。

もちろんいつも中央銀行の政策が思い通りに成功するわけではありません。
あまりにも大きな資金で金融市場に介入し過ぎれば、実体経済よりも大きくかけ離れたバブルの状態になってしまうことも考えられます。そうなると、その政策をやめたときに反動でバブルが崩壊するといった可能性も否定はできません。また、中央銀行の景気見通しが甘く、通貨発行の量が実体経済の成長率に対して多すぎれば、通貨価値が大きく下落して予想以上に高いインフレ率になってしまうことも考えられます。

常に金融政策が成功するわけではありませんが、どのような狙いを持った政策が行われているのかを知ることで、世の中の流れが見えてきます。金融政策の状況に合わせて、柔軟に資産ポートフォリオを構築しましょう。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部