「一休さん」になるという選択肢
2018.08.15
一休さんとアインシュタインに学ぶ経営論
悩みに直面したら「プラシーボ(プラセボ)効果」の影響を受けていないか確認する
「一休さん」になると、直面している悩みが解決する率が大幅にアップするのですが、まずはその理由について説明していきます。
悩みに直面すると、普段は冷静な人でも判断能力を欠いてしまうことがあります。
これは、悩みに到達するまでの間に、無意識のうちにプラシーボ効果の影響を受けている可能性があるからです。
プラシーボ効果とは心理学の用語で、思い込み効果ともいわれている心理効果のことです。
このプラシーボ効果は、仕事や恋愛などでよく利用されますが、普段の何気ない生活の中でも「思い込み」は無意識に積み重なり、選択や判断に大きな影響を及ぼしています。
鎮痛剤が必要な患者にプラシーボ(偽薬)を与えたところ、患者の痛みが軽減されたという実験がいくつもあります。これは、人間の思い込みに対する効果を実証しているといえるでしょう。
このような思い込みに影響されず、直面した悩みを解決するために有効な方法が「一休さん」のように「いろいろな角度から物事を見る」ということなのです。
無理難題を解決した一休さんの秘訣
1975年から7年間放送され大ヒットしたアニメ「一休さん」は、身近におこる多くの問題や将軍様の無理なお願いを頓智(とんち)で解決していきます。
この頓智こそが、直面した悩みを解決する方法なのですが、一休さんの例を見ながら問題解決の秘訣をみていきましょう。
【屏風の虎】
人々を困らせている虎を捕まえてほしいと将軍様に相談された一休さんは、屏風の中の虎を見せられ愕然とします。
しかし、将軍様が「虎が屏風から抜け出して悪さをする」ことを伝えると、一休さんは将軍様に虎を屏風から追い出すようお願いするのです。「そうすれば、退治します」と。
【橋を渡るべからず】
桔梗屋は一休さんが店の前の橋を渡らないよう、「このはしわたるべからず」と看板を立てますが、一休さんは「端を通らなければ良いのだ」と、橋の真ん中を歩いて渡ってしまいます。
これらの話からもわかるように、「一休さんになれば直面している悩みの解決率が大幅にアップする」というのは、「物事を考えるときは、別の角度から考察することが大切である」ということです。
そして、「別の角度」というは常識や固定観念を取っ払うということなのですが、この考え方の大切さについては、かの有名なアインシュタインも世に名言を残しています。
アインシュタインの常識に対する考え方
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである」との名言を残したのは、一般相対性理論や相対性宇宙論、零点エネルギーなどを発表し、ノーベル賞受賞者でもある理論物理学者アルベルト・アインシュタインです。
偏見とは、じゅうぶんな根拠がないままに偏った先入観をもつこと、つまり「思い込み」のことで、常識とは、いろいろな事柄に遭遇する中で何気なく無意識に積み上げてきた固定観念ということになります。
常識だと思っていることに疑問を持つことはとても難しいことです。それがゆえに、常識や固定観念を疑ったことが、アインシュタインに素晴らしい提唱をさせることとなったのです。
まとめ
「目に見える物が真実とは限らない」とは、2018年春ドラマで放送された「コンフィデンスマンJP」のオープニング時の名台詞です。正にその通りで、悩みに直面しているとき、「思い込み」が問題をより難解にし、解決を遠ざけることは多々あります。
今回ご紹介した一休さんやアインシュタインのように、経営を行っていく中で悩みに直面した際には、「目に見えているものが真実とは限らない」と考え、ご自身の常識や固定概念を取り払って問題と向き合ってみてはいかがでしょうか。