マネジメント

一切の期待を手放し、やるべきことに向き合う姿勢がもたらすこと

2018.07.11

オプラ・ウィンフリーに学ぶ経営論~悪循環を抜け出すための「3つのやるべきこと」~

経営はいつも順調であるとは限りません。窮地に追い込まれたとき、どのような行動をとるのかが、今後の人生を大きく変えることになります。しかし、このようなときに「やるべきことに向き合える人」は、どのくらい存在するのでしょうか?また、「やるべきことに向き合う姿勢がもたらすこと」とは、どういったものなのでしょうか?

窮地に立たされながらも、3つのやるべきことに向き合い、負のスパイラルから抜け出したひとりの女性がいます。その女性の物語から、この謎をひも解いていきましょう。

3つの「やるべきこと」で負のスパイラルから抜け出した女性

2020年のアメリカ合衆国大統領選挙への出馬の声も高まっている、オプラ・ウィンフリー氏は、2011年まで放送されていた人気テレビ番組『The Oprah Winfrey Show』の司会者としての報酬が約200億円であったと報じられるなど、2010年フォーブス誌の「エンターテインメント業界で最も稼いだ人物」にも選ばれた人物です。

華々しい功績を収めるオプラ氏ですが、1998年の映画「愛されし者」で主演を務めたとき、人気映画シリーズの「チャイルドプレイ」の公開と重なり惨敗しています。そして、そのことをキッカケに、過食症やうつ症状に悩まされるという「負のスパイラル」に陥ってしまいます。

他にもオプラ氏は、開局した「Oprah Winfrey Network」を、ほとんどのメディアに「大失敗」と報じられ、米国の一般大衆紙「USA Today」にも「オプラは自分自身では立っていられない」と書き立てられ、「穴に落ちて抜け出せないような感じだった」と語っています。
何度も大きな窮地に立たされながらも、負のスパイラルから抜け出し、素晴らしい功績を収め続けるオプラ氏。そのオプラ氏の「やるべきこと」はどのようなことだったのでしょうか?

私たちにも共通する、悪循環を抜け出すための「3つのやるべきこと」

「愛されし者」で惨敗し、負のスパイラルに陥ったオプラ氏でしたが、その後に出演した「大統領の執事の涙」では大絶賛されています。オプラ氏は、この惨敗から大絶賛されるまでの自らの行動について、米国のテレビ番組「トゥデイ」のインタビューで「一切の期待を手放し、ただやるべきことをやった」と答えています。

また、開局した「Oprah Winfrey Network」を、ほとんどのメディアに「大失敗」と報じられた時には、ハーバード大学の卒業式スピーチの依頼をキッカケに、負のスパイラルから脱却します。

そんなオプラ氏がおこなった「やるべきこと」とは、下記の3つでした。

●やらなければならない、目の前のことをやった
●やがて朝が来ることを考えた
●「どこにも失敗なんてものはない」と考え、間違いから学んだ

当たり前のことのようにも感じますが、これらの「やるべきこと」は、どれも大切で、負のスパイラルを抜け出すためのカギとなり得る重要なポイントです。

「3つのやるべきこと」を実践したほうが良い理由

実はこの「3つのやるべきこと」のひとつひとつをみていくと、多くの著名人たちが残した言葉や行動と重なることに気が付きます。

例えば、「やがて朝が来ることを考えた」というオプラ氏の行動は、2011年に大統領自由勲章を受章した、アメリカ合衆国の活動家であり作家・女優であったマヤ・アンジェロウ氏が残した「どれだけ今日がひどい日に思えても明日は必ず来る。明日はもっとよくなる」という言葉に重なります。

また、「どこにも失敗なんてものはないと考え、間違いから学んだ」というオプラ氏の行動は、トーマス・エジソン氏の「失敗なんかしちゃいない。 うまくいかない方法を700通り見つけただけだ」という有名な言葉と共通する点があります。

そして、「やらなければならない、目の前のことをやった」に通ずるものとしても、「いま、目の前にある事を頑張れないやつが何を頑張れるんだ」という人気アイドルグループ嵐の大野智氏が発言や、お笑いや映画の世界で君臨し続ける、ビートたけし氏の「人間自分の目の前にあることを一生懸命やるしかない」といった言葉があります。

このように、オプラ氏を成功へ導いた行動は、実は多くの著名人たちが残した言葉であったり、実践したりしていることだったのです。窮地に立たされたときはまず、「3つのやるべきこと」を実践してみてはいかがでしょうか?その行動が、高い確率であなたに負のスパイラルから抜け出すきっかけを与え、成功への扉を開けてくれることでしょう。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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