新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛となったアメリカでは、認知症対策として高齢者にVRメガネが無償供与されるなど、VRが注目を集めています。
今回は、100円均一ショップで購入できるVRグラスや、数万円する本格的なVRメガネを使って、自宅に居ながら気軽に世界の観光地を旅する方法を紹介します。

■コロナで需要が増加した「バーチャル・ツーリズム」とは

バーチャル・ツーリズムとは「仮想観光」などと呼ばれ、実際には移動をおこなわず、デジタルを活用して仮想の旅をすることを指します。
こういったバーチャル・ツーリズムには、もともと一定の需要がありましたが、昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大で外出自粛となった結果、旅行どころではなくなったことがキッカケとなり、一気に身近なものになったのです。
たとえば、ロンドン在住でツアーガイドである女性は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をキッカケに、インスタグラムにストリートビューを使ったバーチャル・ツアーを提供し始めたそうです。また、世界を相手に民泊予約を提供していた「エアビー＆ビー（Airbnb）」は、旅の新しいカタチとして、オンライン体験という新しいコンテンツを開始しています。これまでの民泊予約とは、まったく違う手法でありながら、世界中の人たちと出会って特別な体験をするという旅の世界観をそのまま残した内容となっています。
このように世界では、元来のカタチを変化させたさまざまなバーチャルの旅がはじまり、その旅を楽しむ人たちが増えつつあるようです。

■仮想観光を楽しむためのアイテム

先ほど紹介したように、仮想観光にも、さまざまな方法があります。
もし個人的にバーチャルでの旅行を楽しみたいと感じたら、グーグルマップのストリートビューを利用するという方法が手軽です。また、もっとどっぷりとバーチャル・ツーリズムに浸りたいという場合におすすめなのが、VRグラス・VRゴーグル（VRメガネ）といったアイテムです。
数万円もするVRゴーグルは、視界をすっぽりと包みこみ、まるで本当にゴーグルの中に映し出された場所にいるかのような錯覚を起こします。ドローンなどを活用して撮影されている映像の場合には自分が浮いているように感じますし、場合によっては、絵画や美術品に触れるほどに近づくことも可能です。
お試し感覚で100円均一ショップでも購入できるVRグラスは、スマホを横向きにし、中心部分に設置して簡易にバーチャルの世界を楽しむことができる商品です。VRグラスは、ジェットコースターやウォータースライダーといったアトラクションなど、気軽に臨場感を楽しみたいときに向いていると言えるでしょう。

■バーチャル・ツーリズムのメリット

バーチャル・ツーリズムには、下記のようなメリットがあります。
・危険な場所に気軽に行ける
・遠すぎる場所へも行ける
・美術品などを間近で見ることができる
・季節に関係なく楽しめる
・旅行のための大きな荷物が不要
・実際に旅行へ行くよりも費用を抑えられる
・人混みに行かず、特等席で楽しめる

■バーチャル・ツーリズムの楽しみ方

VRグラスやVRゴーグルを使えば、旅行会社などを通さなくても、個人で気軽にバーチャル・ツーリズムを楽しむことができます。
動画配信でおなじみのユーチューブ（YouTube）でも、たくさんのVR向け動画が無料配信されていますので、ぜひご覧ください。

まとめ

新型コロナウイルス感染症の影響で、世界中の人たちが大変な状況にあります。
仕事への影響はもちろんのこと、外出自粛の期間が長く外に出られない状態が続いて、ストレスが蓄積されている人も多いのではないでしょうか？
ぜひ今回紹介したような方法で旅をし、少しでもストレス発散にお役立てください。