レジャー

憧れのオリエント・エクスプレスでタイムトラベル

2019.08.09

世界一を誇る豪華列車「オリエント・エクスプレス」

1883年の運行開始と同じ姿でヨーロッパの主要都市を走る豪華列車の最高峰オリエント・エクスプレス。クラシカルで優雅な車両、スチュワードによる最高級のもてなし、目を釘づけになるほど美しいガラスパネル、寄席木細工の素敵なインテリアに囲まれて、エクスプレスの黄金時代にタイムトラベルしたかのような体験ができます。今回は車窓いっぱいに広がるヨーロッパの美しい風景を楽しむ列車の旅をご紹介します。

オリエント・エクスプレスとは?

現在、オリエント・エクスプレスは、「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」と呼ばれています。このオリエント・エクスプレスは、創業当時から、格質の高い、堂々たる風格と上質のサービスで、世界中の人々から愛されてきました。今日でも、その気品とサービスは、世界一と言われるほどです。

オリエント・エクスプレスの楽しみ方

17車両を収める全長401メートルの列車は、当時の姿のまま復元され、一歩足を踏み入れると、重圧感のあふれる落ち着いた雰囲気に包まれます。まるで、別世界にワープしたかのようです。車両は、宿泊キャビン、レストラン、バー、サロン、ブティック等で構成されています。宿泊キャビンには、シングルキャビン、ダブルキャビン、スイートキャビンがあり、室内は、目を疑うほど豪華なマルケトリーと素敵なアンティークの真鍮で飾られ、ソファや洗面用具等のアメ二ティが充実しています。広い車窓からはヨーロッパの美しい風景が見え、旅への期待がどんどん膨らむことでしょう。
オリエント・エクスプレスのハイライトは、名作「オリエント急行殺人事件」を想起させるダイニングとラウンジバー。最高級の食材を使った多彩な料理を誇るダイニングには、ドレスコードがあります。ダークスーツの男性客や豪華なドレスの女性客と共に、レトロな時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。ブルターニュ産の新鮮なロブスターやモンサンミッシェル産の最高級のラムは、旅の忘れがたい思い出となるでしょう。
3つあるレストランの中でも、1920年代に製造された、ルネ・ラリックが手掛けた内装を誇る「コート・ダジュール」では、太陽光と室内ランプが織りなすマジカルな空間も楽しむことができます。
食事の後は、気品に満ちたバーラウンジで寛いでみては?ピアノの生演奏を聴きながら、国際色豊かな乗客と気さくに会話を楽しむことも、長距離列車の旅の醍醐味です。

列車ルートとイギリスの誇る名列車「プルマン」

ヨーロッパを横断するオリエント・エクスプレスは、ロンドン、パリとベニスを結ぶルート、プラハ、ウィーン、ブタペスト、ブリュセルを結ぶ運行ルート等があります。車中1泊から4泊といった多彩なコースが用意され、ヨーロッパの美しい名所や田園風景を自分の好みに合わせて楽しむことができます。
ロンドン・ベニス間は、ブリティテッシュ・プルマンと呼ばれる格調高い英国の名列車でロンドンからフォークストンまで行きます。1920年代から1930年代まで使われたオリジナルの列車を完全復元したプルマンの客車にはそれぞれ名前と由来があり、内装も異なります。例えば、オードリーは、1932年に作られ、エリザベス2世に愛された客車、ペルセウスは、イギリス元首相のウインストン・チャーチルの葬送列車として使われたものです。それだけに、内装は、見ごたえのあるものとなっています。

ヨーロッパの風景に癒される旅

車窓から見える美しいアルプスの山々に感動したり、霧や朝露に包まれた大自然に癒されたり、移り変わる様々な風景にしたりと、列車の旅には、たくさんのカラフルなドラマがあります。列車に揺られながら、ゆったりと優雅に過ごすひと時は何にも変えがたいものになるでしょう。旅の途中で、オリエント急行殺人事件を読んでみるのも面白いかもしれません。
世界一と言われる豪華な列車で、あなたの愛する人と一緒に過ごす、贅沢で極上なひと時を計画されてみてはいかがでしょうか。

参照
https://www.belmond.com/ja/venice-simplon-orient-express/

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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