最高の季節に広大な砂漠の化石を見に行こう!
2019.04.03
The Wave~1日20名のみが行ける秘境~
今回は、秘境という場所にあるにもかかわらず、人々を魅了してやまない「The Wave」の詳細や訪問方法について詳しくみていきましょう。
-「The Wave」とは?-
The Wave(ザ・ウェーブ)とは、自然が創りあげた大きな砂漠の化石のことです。
アメリカ合衆国のユタ州とアリゾナ州の間にあり、2003年、ある写真家が偶然に見つけたことが発端で世間に知られるようになりました。秘境という険しい道のりを超えてゆかなければならない場所にありながらも、神秘に包まれたその美しい姿で人々を虜にし、訪問希望者があとを絶ちません。
-訪問するためには抽選が必要-
The Waveのあるエリアは、自然保護区内となっているため「1日に20名の入場制限」があり、抽選に当選する必要があります。
抽選は、事前に行われるインターネット抽選と前日に現地でおこなわれる抽選の2種類があり、The Waveを訪れるためには、各10名ずつの当選者の中に入るしか方法はありません。
現地での抽選は、ユタ州のカナブという町にある「ビジターセンター」で行われます。
日本でも過去に「世界ふしぎ発見」や「世界の果てまでイッテQ ! 」といったテレビ番組で紹介されて認知度がアップしたように、世界での知名度も上がってきているため、事前のインターネット応募の場合は、世界中の人が応募できるということもあり、過去には抽選倍率が200倍以上という日もあったようです。
可能であれば、旅行の日程にゆとりを持ち、現地で前日におこなわれる抽選に何度かチャレンジしてみるという選択肢もあります。
抽選について参考URL:https://www.blm.gov/az/paria/obtainpermits.cfm?usearea=CB
-道のりは険しい-
冒頭でも少し触れましたが、The Waveまでの道のりは険しく、舗装されていない道を歩くことになります。駐車場からは、往復で約10キロ歩くことになりますので、前日は早めに休んで体調を整えておきましょう。
また、周囲は山や砂漠のため目印がなく、迷子になる人もいますので気をつけてください。
不安な方は、ガイドを雇うことも可能です。
更に、途中からは歩くことになりますが、4WDの車をレンタルすることもできますので、抽選会場である「ビジターセンター」のスタッフに事前に尋ねてみましょう。
-最低限の持ち物-
迷子にならないよう、GPSやコンパス、地図は必需品です。
携帯電話やシリアルバーなどの健康補助食品を持参するのはもちろんのこと、飲料水は4リットル程度の準備が必要となります。
日焼け止めや雨カッパなども準備しておくことを、おすすめします。
-おすすめの時間帯-
The Waveは、突起した部分の影が低い部分に映っている時間帯のほうが長く、朝も夕方も低い部分に影が落ちていますが、お昼前後になると全体的に影がなくなるため、とても美しい状態を見ることができます。
もしも時間が許すのであれば、朝陽が昇る頃に到着して、ゆっくりと自然の景観を楽しみながら正午を待つというのがベストです。
まとめ
「The Wave」は時に、200倍以上もの抽選倍率を勝ち抜くことでしか訪れることができないほど人気のスポットです。
ただし、アメリカ合衆国の秘境にあるため、辿り着くまでの道のりが険しく、夏の熱い日や冬の寒い日は到着までがとても困難で大変になります。
訪れるのは春がおすすめと言われていますので、自然の創りだした大きなスケールの美術館へ、ぜひ旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。