レジャー

王国発行の切手や貨幣を手に入れる冒険の旅へ出よう

2019.04.27

オーストラリア西部の独立国家~ハット・リバー公国~

未承認国家であるにもかかわらず、独自の切手や貨幣を発行する独立国家「ハット・リバー王国」へ冒険の旅へ出掛けてみませんか?
そこは、のどかでほっこりとする雰囲気もさることながら、市民権獲得申請やハット・リバー内にある郵便局からなら手紙を出すことができるオリジナル切手など、魅力が豊富です。
今回は、知れば知るほど行きたくなるハット・リバー王国について詳しくみていきましょう。

-ハット・リバー王国とは?-

「ハット・リバー王国」と記載され親しまれていることが多く、過去には実際に「ハット・リバー王国」と改名した歴史もありましたが、現在は、「ハット・リバー公国(Principality of Hutt River)」というのが正式名称です。

そのはじまりは1969年、レオナード・ジョージ・ケースリー氏が、小麦の販売量割当をめぐって西オーストラリアと対立したのがキッカケでした。レオナード・ジョージ・ケースリー氏は、ハット・リバーの設立者であり元大公で、ことあるごとに西オーストラリアと交渉し続けた人物で、ケースリーの交渉や行動の結果、ハット・リバー公国は、オーストラリアや西オーストラリアの干渉を受けることのない現在の姿を確立したと言えます。
現在は、小麦や貨幣、切手などの輸出や観光で収益を得ています。

-ハット・リバー公国へ行くには?-

西オーストラリアの首都パースから、車で6時間半~7時間ほど走ったところにあり、未舗装の距離も30キロ近くあるため、4WDを借りるのが無難で、不安であればガイドを雇うという方法もあります。
過去には、パースからハット・リバー公国への訪問が組み込まれたツアーもありましたので、ツアーのほうがお好みであれば旅行会社に問い合わせてみましょう。

-可能な滞在時間は?-

ハット・リバー公国にはホテルなどの宿泊施設がないため、日帰りを前提にプランを練りましょう。パースからの距離は長くオフロードも多いので、パースまで戻る自信がない方は、事前に帰り道で宿泊予約を取っておくことをおすすめします。

-入国審査-

ハット・リバー公国には入国審査がありますが、他の国のように国に入る前ではなく、国に足を踏み入れてから入国審査を受けるという面白いシステムです。
驚くことに、パスポート印も存在していますが、未承認国家のパスポート印をパスポートに押すことは、落書きと同様禁止されているので、パスポートではなく葉書サイズの用紙に押してもらうようにしましょう。

-オリジナル切手-

ハット・リバー公国のオリジナル切手は、公国内の郵便局から限定で、世界中に郵便物を届けることができます。
もちろん日本にも手紙を配達してもらうことができるので、大切な人への手紙や訪問記念にポストへ投函してみてはいかがでしょうか?

-独自の貨幣-

ハット・リバー公国には、オリジナル貨幣も存在しています。
日本では、最高が500円硬貨ですが、ハット・リバー公国にも8,000円ほどの価値がある硬貨もあります。
こちらの貨幣も、ハット・リバー公国内でしか使うことはできませんが、記念に換金していく人も多いようです。

-市民権獲得申請-

価格は変動していますが、日本円で数万円程度のオーストラリアドルを支払うと、ハット・リバー公国の市民権獲得申請をすることができます。
現在ハット・リバー公国には、なんと1万4千人ほどの国民が世界中に存在しているそうですので、ご興味ある方は申請してみるのもおもしろいかもしれません。
ただし、日本は二重国籍が禁止となっていますので、注意が必要です。

-年間の観光客は約4万人-

年間で約4万人もの人々が観光で訪れるハット・リバー公国には、世界中の紙幣の他、日本でもお馴染みのキャラクターグッズなども飾られています。
宝探し気分で世界中から集まったグッズに目を凝らしてみるのも、ひとつの楽しみ方だと言えるでしょう。

-まとめ-

今回紹介したように、「ハット・リバー公国」は、実際に行かなければ手に入れられない貨幣があり、その場でしか出すことができない切手などプレミアム感が満載です。
また、ハット・リバー公国のあるオーストラリアには、約30ヶ国ものミクロネーション(未承認の小さな自称国家)が存在しています。
旅行にはワクワク感や新発見が欠かせないという方には、とくにおすすめしたいミクロネーションの旅、次回の旅の計画に盛り込んでみてはいかがでしょうか。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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