内装・外装にもこだわった列車で優雅なひと時を
2016.05.27
一流シェフの味を堪能できる観光列車
「52席の至福」というその名の通り、座席は52席。車両は4両編成で、うち2両が客室車両、さらにイベントなどにも活用できる多目的車両、そして、オープンキッチンやバーカウンターのあるキッチン車両もついています。
外装と内装を手掛けたのは、新国立競技場の設計者・隈研吾氏。外装は秩父の四季を表現、内装のインテリアには沿線の伝統工芸や地産木材なども使用し、落ち着いた雰囲気となっています。また、客室の2号車の天井には柿渋和紙、4号車のほうは埼玉の優良木材・西川材を使った独特のデザインとなっており、中に入った瞬間に思わず感動することでしょう。
そして食事は季節替わりで提供。4月から6月は「つきぢ田村」の三代目・田村隆氏の総合監修のもと、埼玉の食材を中心に、和洋中のシェフが腕をふるいます。コースはブランチコースとディナーコースがあり、午前中に出発する電車はブランチコースで旅行代金1万円、夕方出発のディナーコースは15,000円(いずれも税込)。スープから前妻、メイン、デザートとコース仕立てで、彩にもこだわって作られた料理は、まさに垂涎ものです。
なお、ブランチコースにおいては、途中の芦ヶ久保駅で30分停車するため、電車を降りて駅前を散策することもできます。
ブランチコースは3時間、ディナーコースは2時間半と優雅なひと時を楽しめる「52席の至福」。とても魅力的な反面予約が取りづらく、5月に始まった7月から9月までの運行分は今のところ満席(5/19現在)。これから利用をお考えの方は、秋の紅葉に染まった風景を楽しみながら乗れる、秋のプランを立てられることをお勧めします。
■「西武 旅するレストラン 『52席の至福』」
http://www.seibu-group.co.jp/railways/seibu52-shifuku/