日本上陸の英国発チャレンジャーバンク「レボリュート」に注目！
2021.01.30
金融業界に革命をもたらすフィンテック企業
そこで今回は、2020年10月に満を持して日本に上陸した、英国発のチャレンジャーバンクであるレボリュート（Revolut）についてご紹介します。
英国で最も企業価値の高いレボリュート
2020年2月時点において、レボリュートは世界的なフィンテックハブを形成する英国で、フィンテック分野における最も企業価値の高いスタートアップ企業となるまでに急成長を遂げているチャレンジャーバンクです。チャレンジャーバンクとは、既存銀行と同様に銀行ライセンスを取得する一方、主にモバイルアプリ上で多様な金融サービスを提供する企業のことを指します。国を挙げて新たなイノベーションの創出を後押しする英国では、同社を始め数多くの有力チャレンジャーバンクが生まれています。
2015年に創業したレボリュートは、送金や両替などの分野において利便性の高い画期的なソリューションを提供し、既に1,200万人以上のグローバル顧客基盤を構築しています。同社のサービス内容は国によって異なりますが、日本においては、まず送金や両替、決済サービスの提供を開始しています。
日本におけるレボリュートのサービス内容
レボリュートは日本において3種類の会員プラン（口座タイプ）を提供しています。
1種類目の「スタンダード会員」は、月次のサービス利用料が無料であり、ベストレートによる送金に加え、27種類以上の法定通貨を毎月75万円まで無料で両替することができます。また、両替した外貨を実際に利用する際、海外に設置されたATMにて毎月25,000円相当を無料で引き出すことが可能です。
次に「プレミアム会員」では、月次980円の利用手数料が発生しますが、「スタンダード会員」との違いとして、毎月制限なく両替を行え、海外ATMでの無料引き出し金額が毎月5万円相当に増額します。また、世界中の1,000か所以上の空港ラウンジを利用できるLounge Keyパスを取得できるほか、飛行機のフライトスケジュールが1時間以上遅れた場合、会員本人とその他1名まで無料で空港ラウンジを利用することができます。更に、不正使用の防止につながるワンタイムバーチャルカードを活用でき、優先的にカスタマーサポートを受けることが可能となり、利便性が大きく向上しています。
そして3種類目の「メタル会員」は、月次1,800円のサービス利用料がかかりますが、「プレミアム会員」との違いとして、海外ATMで毎月10万円相当の無料引き出しサービスが利用できるほか、飛行機のフライトが1時間以上遅れた場合の無料空港ラウンジパスは、会員本人とその他3名まで利用することができます。利用料を前払いする場合、特別割引もあるようです。
また、レボリュートのアプリを活用するユーザー同士であれば、30か国以上の通貨に対応した送金が無料で行えます。
一方、日本のメガバンクの一角である三菱UFJ銀行では、外国送金手数料は、インターネットバンキングを利用したとしても、2,500～3,000円かかり、店頭窓口では7,000～7,500円もかかります。また同行では、取り扱い通貨も12通貨に限定されています。このことから、レボリュートは両替だけでなく送金分野においても、既存銀行よりも競争優位性を発揮していると言えるのではないでしょうか。
その他にも、レボリュートのアプリを活用することで、アラート機能を用いた日々の支出管理や、自動分類機能を活用した資金管理、100円未満の端数を自動切り上げする貯金機能など、お金に関する様々なサービスを利用することができます。なお、同社は金融版のスーパーアプリとしてトップの座を目指すべく、日本での更なるサービス拡充を図る方針であり、これまでの送金・両替や資金管理機能に加え、株式や金などへの投資を通じた資産形成機能などの提供が見込まれています。
まとめ
新型コロナウイルス（COVID-19）が猛威を振るった2020年3月以降、消費者の間でモバイル活用が進む中、多岐にわたるフィンテック企業がイノベーションの創出を試みています。そして現在は、グローバルベースでフィンテック企業が隆盛を極めています。特に、送金・決済や両替は、レボリュートが強みとする分野です。同社のアプリを活用する上で、例えば、円高が進行した際にドルやユーロなどへ両替しておき、海外出張や海外旅行時に外貨決済や、現地のATMで無料引き出しするといった利用法が考えられます。
レボリュートでは数分で口座開設が可能です。より賢く資金管理を行う手段の一つとして、レボリュートの活用を検討されてみてはいかがでしょうか。
