フィンテックの代表的な事例をみてみましょう-その2-
2016.10.24
開業医のためのフィンテック講座Vol.3
前回、フィンテックの代表的な事例として、決済サービスについて説明しました。今回はその他の主な事例として、フィンテックを利用した資産運用サービスについて解説していきます。
■保有銘柄を分析し、投資目標に近づけるための提案を行うサービス
マネックス証券「answer」では、口座を保有していない人でも利用できる資産運用シミュレーションを提供しています。これは、先進的な金融工学モデルを用いて、確定拠出年金などにおける投資目標に近づけるための具体的な銘柄(国内の公募投資信託約5,400銘柄から選定)を提案するサービスです。例えば、何に投資してよいかわからない、といった悩みを持つ方には、データ分析から得られたノウハウがその悩みを解消してくれることでしょう。
■機関投資家と同水準の運用を実現
金融の最新テクノロジーを利用した運用といえば、THEO(テオ)が行う日本で初めてとなるETF特化型投資一任運用サービス(ETFラップ®)も面白い試みといえます。これは、9つの質問に答えるだけで、世界中の約6000銘柄のETF(上場投資信託)をもとに、最適な資産運用方法を提案してくれるサービスです。
ラップ口座といえば、どうしても富裕層メインの運用方法といえますが、このETFラップ®では、10万円から始めることもでき、簡単に誰でも高度な金融サービスをもとに、資産運用を始めることが可能となりました。
こうしたお任せ運用手法は、あまり知識がなくとも利用が可能で、かつご自身に最適な運用方法を提案してくれるサービスです。そのため手間がかからず悩む必要がない点で、時間の効率的な活用を実現してくれる金融サービスといえます。
実際には運用してみないと結果はわかりませんが、こうしたサービスが誰もが利用できるような身近なサービスとなってきていることが、フィンテックならではといえます。今後は機関投資家(プロ)と同水準の運用が携帯やパソコン1つで簡単にできる…。それが当たり前の世界となっていくかもしれませんね。
執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部