自分の将来をイメージすると資産運用の方針が見えてくる
2014.08.25
連載:資産運用Vol.3
それは、運用の目的やプランをきちんと描くことです。
というのも資産運用に関心が高まるあまりに、お金を貯めたり増やしたりすることばかりに熱心になって“使う”ことを忘れてしまう人がいるからです。
お金は自分や家族の人生を豊かにしたり、楽しむために必要なものであって、数字を積み重ねることが目的ではありません。
自分にとって有意義にお金を活用するためには、「いつ」「いくら」「何のために」お金が必要なのかを明確にすることがポイントです。
そのためには、ライフプラン表を作ってみるとわかりやすくなります。
ファイナンシャル・プランナーが作成するキャッシュフロー表の簡易版をイメージして、横軸に年号、縦軸に家族の名前を書き、年齢を記入していきます。
それをもとに、下に子どもの進学時期、家族のライフイベント、住宅や車購入など年間の収入で負担しきれない高額な消費などを書き出してみましょう。
これを記入していくことで、子どもたちにはどのような教育、進学先を考えているのか、家族旅行や住宅購入など生活スタイルはどんなイメージなのか、リタイア時期はいつにするのか、老後はどんな暮らし方をするのか・・・といった、自分のこれからをプランニングすることができます。
人生の設計図が見えてくると、自動的に必要なお金がわかりますから、あとはそれに向かって準備していけばいいのです。
子どもの教育費のように必要な時期や金額が具体的にわかっているものや、10年以内に使う予定が決まっているものはリスクの小さい商品、老後資金のように時間をかけて準備できるものは値動きの異なる商品を組み合わせてリスクを軽減しながらも大きく増やすなど、目的が明確だと運用方針も考えやすくなります。
お金だけでは充実した人生を過ごすことはできませんが、お金がないと夢を実現したり豊かな人生を送ることができないのも現実。
資産を運用することは、いまや人生において欠かせないことといえそうです。
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