FINANCE

「MedTech」が世の中に与える影響

医療×IT「MedTech」

2017.07.10

FinTechに続け!医療×IT「MedTech」とは?

近年、IT化が進み、多くの分野で革新的な技術が取り入れられています。特にFinTech「金融×IT」の成長は目まぐるしく、顧客のニーズに応えた便利なサービスが次々に誕生しています。

また、IT化の動きは医療の世界でも同様に広がりを見せています。医療の世界でもかつてないほどにIT化が進んでいるのです。

今回は「医療×IT」をMedTechと定義し、この概念が今後どのような影響を与える可能性があるのかを解説します。

■MedTechという概念について

今回、MedTechを「医療×IT」と定義します。今後はAI(人工知能)や仮想通貨に用いられているブロッチェーン技術等の新技術が普及すると考えられています。

そこでこのような新技術を取り入れ、より医療の質を向上させようという取り組みをMedTechとします。
実際、医療の現場ではAI技術を中心に新しい医療が形成されつつあります。

MedTechの普及によって以下のようなメリットがあると考えられます。

・健康寿命の底上げ
・AIによる生活援助
・不足する介護職の代替
・健康データの流出防止

この他にも考えられるメリットは数多く存在します。

では、最近話題のMedTechの具体例をいくつかご紹介いたします。

■AIでがんを早期発見!

医療分野では、深層学習技術の発展により、X線画像診断の精度が急速に高くなってきています。深層学習技術の発展により、専門医でも見逃す可能性がある小さながんをAIが見つけることができるようになりました。

また今後この技術が発展すれば、AIががんの兆候までを発見できるようになると言われています。AIががんの兆候までを発見できるようになれば、がんの早期治療が可能になり、がんの脅威は激減すると考えられています。

■その人にあった健康指導ができるようになる

マイナンバーに続き、2018年から段階的に導入が始まる「医療等ID」。「医療等ID」(保健医療分野の情報連携に用いる識別子)の導入によって国民一人ひとりの生涯管理が可能になると考えられています。

また現在、日本では日本人全体を対象とした医療ビッグデータ(医療機関ごとに蓄積されたデータ)が蓄積されていますが、それを構築、分析、そして評価する主体が少ないことが懸念されています。

そこでAIを導入し、「医療等ID」に紐付けられる生涯健康データと医療ビッグデータを比較させれば、一人ひとりに見合った健康指導を行えるようになると期待されているのです。

■AIによる介護代行

日本は世界的に少子高齢化及び、人口減少が先行する国として挙げられます。その為に、介護職分野は今後深刻な人手不足になると予測されます。

そこで登場するのはAIロボットによる介護職の代替です。例えば、トヨタ自動車グループでは、AIを利用した自動運転システムを応用させ、15年以内に高齢者向けの家庭用ロボットを実用化する見通しを立て研究しています。将来AIロボットは高齢者の良き介護者となる可能性があるのです。

今回はMedTechにおけるAI産業を中心に扱いましたが、例えば仮想通貨で用いられているブロックチェーン技術を応用させれば、医療データの安全な保管が可能となります。

このように医療では急速にIT化、つまりMedTechの動きが加速しています。MedTechは病気の早期治療に役立ったり、顧客の暮らしをより便利にしてくれる可能性を秘めています。

今後の医療はMedTechの普及に伴い急速な成長を遂げるでしょう。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部