人生を豊かにする!原理原則に基づいた成功へのプロセスとは!?
2021.02.05
ビジネス書の最高峰「7つの習慣」のすすめ
インサイドアウトで世界を見つめる
本書は、不変の「原理原則」に従い人格を高め、私的成功・公的成功をおさめる方法について語った書籍です。
タイトル通り、当然7つの行うべき習慣が本文中には書かれているのですが、その習慣を始める前に、最初に自分の世界観についての戒めが紹介されています。
それが「インサイドアウトで世界をみる」というものです。人は誰しも自分の経験や知識、常識などを通して世界を見ています。どんなに自分は客観的だと考えていても、「物事を自分が見たいように見ている」という呪縛からは逃れられません。
インサイドアウトの正しい使い方
自分は正しい、相手は間違っている、という固定されたものの見方を持ち続けていたら何も変わりません。他人や組織、社会や環境など自分の外側が変わらないとだめであると思うことが「アウトサイド・イン」という考え方です。これでは外からの刺激に反応することになってしまいます。そうではなく、自分の内面にある考えや物事の見方、感情が正しい「原則」に合っているかに注目して、自分の行動を変えることで周りに良い影響を与え、結果を引き寄せようという考え方が「インサイドアウト」なのです。
「7つの習慣」とは
本書で紹介されている習慣の7項目について紹介し、順に説明していきましょう。
第1の習慣:主体的である
まずは、性格や行動の原因を自分で自覚し、主体的に動いてみましょう。自分の影響の範囲内のことに集中し、その影響の輪を広げる努力をしていくことが、まず求められる能力であり、自ら人生の選択をし、自身の人生に責任を持てるようにすることが成功への第一歩となるのです。
第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
「終わりを思い描くことから始める」とは人生の目標(ゴールイメージ)から逆算して、自分のミッション・ステートメント、つまり、行動の基礎となる価値観や守るべきルールを作り、それに従って人生を歩むことが重要なのだという考え方です。あなたは、その人生の目標を達成するために、どんな価値観をもって、何を行い、どのような人でありたいですか?
第3の習慣:最優先事項を優先する
日々の活動は4種類に分けられます。①緊急で重要なこと、②緊急でないが重要なこと、③緊急だが重要でないこと、④緊急でも重要でもないことの4つです。このうち②の「緊急でないが重要なこと」に対する時間を増やすことを優先していく時間管理能力が求められ、そのためには③や④の重要ではないことをやらないという選択をすることもまた必要となります。
第4の習慣:Win-Winを考える
自分も利益があり相手方にも利益があるWin-Winの関係を常に意識して構築することが求められます。もしもWin-Winの実現が難しい場合には、No-Deal(取引しない)という選択肢を思い切って選ぶべきであると説かれています。
第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
第4の習慣で述べられているようなWin-Winで良好な信頼関係を築くために必要となるのが相互理解の習慣です。相手に理解されるには、まず自分が聞き上手になって相手を理解することから始めましょう。自分の話を理解してもらうために、普段の態度や人への接し方を考える事が大事で、相手以上に相手の立場をうまく説明することが最も効果的な方法なのです。
第6の習慣:シナジーを作り出す
本書では、全体の合計が各部分の和よりも大きくなることをシナジー(相乗効果)と言っています。第1から第5の習慣を身につけた上で共同作業を行うと、相乗効果によって1+1=2をはるかに越える成果を生み出すことができると説かれています。
第7の習慣:刃を研ぐ
「刃を研ぐ」とは、第1から第6の習慣までを自分のものにした後も、肉体、精神、知性、社会・情緒といった、あなた自身の価値を常に磨き続けることを意味しています。成長、変化、改善という正のスパイラルを生み出し将来にわたって成長し続けることこそが、人生を豊かにする秘訣なのです。
まとめ
まずは第1から第3の習慣を通して、自立した人間となり、私的成功をおさめることを目標としましょう。次に、第4から第6の習慣を使って自立した人間同士が相互依存により公的成功を目指します。そして、公的成功をおさめた後も、第7の習慣を継続することにより、ずっと成長し続けるのがこの書籍で語られる目指すべき人物像なのです。
1つ1つの習慣が重厚で、実行に移すのが困難に思える習慣ですが、この7つの習慣を行えば人生がより良い方向に進むことが深く理解できるでしょう。なぜなら、この7つの習慣は人類不変の「原則」に基づいて語られているためです。時代、宗教、社会にとらわれず、人類の歴史がたどってきたあらゆる人にとって正しいと言える「原則」が、その根底にあるのです。