マネジメント

経営を効率的にするためのスケジュール管理はできていますか?

2018.01.31

経営学者ドラッカーと“経営者”エジソンに学ぶ、タイムマネジメント術

経営には「選択」と「集中」が大事だとはよく言われますが、どうすれば集中できるかについてまで語られることはあまりありません。

そこで今回は、経営の「集中」について学ぶために、2人の偉人をご紹介します。

2人の偉人とは、発明王トーマス・エジソンと経営学者ピーター・ドラッカー。

エジソンからは、集中の大切さや経営マインドを、ドラッカーからは集中するためのテクニックを学ぶことができます。

最後に、現代ならではの「集中」をサポートしてくれるスケジュール管理法についてもご紹介します。

経営者トーマス・エジソンの集中力

エジソンは蓄音機、白熱電球、映写機などの発明で有名ですが、実は経営者としても、とても有能な人物でした。

トータルで2332件もの特許を取得しただけでなく、それをビジネスに活かす才能もあったのです。

エジソン電灯会社、エジソン蓄音機会社の設立をはじめとして、ジェネラル・エレクトリック社、映画特許会社、トーマス・A・エジソン社設立など、精力的な経営活動を展開していました。

エジソンの有名な言葉に、「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」という言葉があります。

この言葉を引用して、エジソンは努力の人であると表現されることもありますが、これは単に努力せよという意味で発せられた言葉ではありません。

1%のひらめきがなければ99%の努力はムダになる、だから1%のひらめきを得るために努力を集中させることが大切だ、無目的な努力ではいけないと後にエジソンが補足しています。

また、エジソンは「たいていの人は一日中、何か仕事をしている。ただ、私がこうした人とひとつ違うのは、彼らは仕事が多岐にわたるのに対して、私の場合はたったひとつの仕事に打ち込む点だ。」と集中の大切さを語っています。

2332件の特許を取得したエジソンでさえ、毎回打ち込む仕事はたったひとつだったのです。

このように、「集中」を大切にすることで大きな成功を収めたエジソンですが、睡眠時間は4時間くらい、寝るときは仕事机で寝ていて2、3日眠らないこともあったという逸話もあるほど、もともと超人的な集中力を持っていました。

エジソンのように超人的な体力・集中力を持っていなくても集中するコツを知っていたのが、次にご紹介する経営学者のピーター・ドラッカーです。

経営学者ドラッカーのスケジュール管理術

ピーター・ドラッカー氏は著名な経済学者で、彼の思想はビジネス界だけでなく、幅広い領域で大きな影響力があります。

実は、そんな偉大な経営学者のドラッカーも、「チャンスは一意専心によって得ることができる」という言葉を残し、集中することの大切さを説いています。

ドラッカーの集中の仕方は、まず、「何を重要だと思うか」を自問することから始めます。

これによって、目先のささいなことにとらわれないようにし、なにも成果が出なくなるという事態を防ぎます。

そして、カレンダーや手帳には、あえてたくさんのことを書かず、「本当に重要なことだけをまず先に書く」ことにしています。緊急で必要な事柄もあるかもしれませんが、自分の大切な目標達成に必要なこと以外は、あえて書かないのです。

そして最後に、自分がどのように時間を使っているかの記録をつけます。「日中に自分が何をしていたか」、「ひとつひとつの仕事にどれだけ時間を使ったのか」をメモすることを習慣にするのです。

以上が、選択と集中の大切さを知っていた経営学者らしいドラッカーのスケジュール管理術です。

クラウドを利用したスケジュール管理サービスもおすすめ

カレンダーや手帳を使うのもよい手段ではありますが、最近では経営の場面で使えるスケジュール管理サービスも増えています。

例えば、サイボウズ社のクラウドサービスは、ファイル共有などをしながらスケジュール管理ができ、Googleのカレンダー機能と連携できるといった機能もあります。

企業経営だけでなく、自治体やイベント運営など、スケジュールの集中化・効率化に一役買ってくれているようです。

こうしたスケジュール管理サービスを医院経営の場面でも活用してみてはいかがでしょうか?きっと、優先度の高い業務に集中して取り組める組織づくりに役立ってくれることでしょう。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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