来年のカンヌ映画祭は旅の思い出と共に
2016.07.15
地中海の街・カンヌの夏を味わう
カンヌはフランスの南・コートダジュール地方にあり、中心都市のニースから電車で30分程度。映画祭以外の時期は比較的静かな高級リゾート地です。カンヌ映画祭をテレビで観ていると、大きな街のようにも感じますが、実は徒歩でも回れるほど小ぢんまりとした観光地です。
見どころは、まず高級ブティックや5つ星ホテルが並ぶ海沿いの通り、ラ・クロワゼット。ラ・クロワゼットのホテルはすべてプライベートビーチを所有しているのだとか。中でもインターコンチネンタル・カールトン・ホテルは、映画祭期間中、セレブたちの定宿になっているそうです。そして、カンヌ映画祭のメイン会場であるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレもラ・クロワゼットにあります。建物の前には、400人以上の監督や俳優たちの手形が埋められていて、ここで記念写真を撮る人が絶えません。
一方、地元の人たちがよく利用するのがアンティーブ。旧市街地のこのエリアには、昔ながらのショップや朝市があります。ぜひ訪れたいのは、早朝から大勢の人で賑わう朝市。手作りジャムやハーブ、野菜などを販売しており、日本では見ることのできない品物に出会えるかもしれません。そんな生活感あふれるアンティーブですが、地中海を一望できる場所には、ピカソ美術館が。ピカソの作品のほか、彼が実際に絵を描いていたアトリエだった部屋も見られる、貴重な場所です。
なお、カンヌではプチトレインツアーを運行しており、ここまで紹介してきた場所の中にはコースに入っているところもあります。「歴史コース」「クロワゼットコース」、そしてこの両方を合わせた、約1時間の「ビッグコース」の3つが街を走っています。旅行初日はプチトレインで一通り街を眺め、その後、気になった場所にもう一度行ってみるのもいいでしょう。
セレブ気分と普段あまり見ることのない地元の人たちの生活、両方に触れられるカンヌの旅。地中海の夏を満喫できること間違いなしです。