泊まりがけで上田、そして真田の郷へ
2016.04.15
今だからこそ行きたい! 大河ドラマ『真田丸』の舞台
真田三代のおひざ元と言えば、まず上田城があった上田市が挙げられます。東京からだと上田まで北陸新幹線で約1時間30分です。上田城址公園へは駅から歩いて15分ほど。公園内では、移築復元された城門や櫓を見て、在りし日の上田城に想いを馳せることができます。
また、真田の甲冑などの資料を展示している「上田市立博物館」も併設され、近くには歴代の上田城主を祭る「真田神社」があるなど、上田城址公園と周辺を回るだけでも真田家の歴史を感じられるはずです。
なお、上田城址公園へは、市街地を回る循環バス「信州上田まちなか循環バスぐるっと上田丸」を利用していくことも可能。そしてこの循環バスを使うことによって、他の真田家ゆかりの場所も巡れ、真田一族をより深く知ることができるのです。
真田昌幸の長男・信之が構えた上田藩主居館跡もそのひとつ。関ヶ原の戦いの後、取り壊しとなった上田城に代わって信之が建てました。
そして、『真田太平記』とこれを書いた小説家・池波正太郎を紹介する「池波正太郎真田太平記館」も真田家を知るうえで興味深い場所。真田家関連年表や小説の登場人物に関する資料などが展示されています。
また、宿泊には上田から電車で30分の別所温泉がお勧めです。別所温泉は真田昌幸や家臣たちも入ったと言われており、外湯(共同浴場)の「石湯」は、真田幸村(信繁)が女忍者・お江と出会ったとされている場所です。旅館も創業100年を超える老舗がありますので、こうしたところでくつろいでみてはいかがでしょうか。
翌日は真田の郷へと行ってみましょう。上田駅から真田町の「ゆきむら夢工房」行きのバスに乗り、そこから「真田の郷 周遊観光バス」で真田氏発祥の地を回ります。
真田昌幸とその父、幸隆の菩提寺・長谷寺や、昌幸が上田城に移るまでの間、本城としたとされる真田氏本城跡、そして一族が館として暮らしていたとされる真田氏館跡・御屋敷公園と、隣接する真田氏歴史館など、こちらも真田家を知るうえで重要な場所に停車できます。真田氏の発祥についてはまだ謎が多いと言われていますが、そうした謎を紐解くカギを自分なりに探してみるのも楽しそうです。
ちなみにバスは1日乗車券(300円)を使えば乗り降り自由。気になる場所をゆっくり見ることができます。ゴールデンウィーク中は毎日運行するとのことです。(それ以外の日程については上田市役所の「真田の郷 周遊観光バス」のサイトをご確認ください。)高低差がある真田の郷も、バスでの移動なら足元を気にせず満喫できるでしょう。
今だからこそ見ておきたい、「真田丸」の舞台。ゴールデンウィークは、ドラマの世界にどっぷりひたってみませんか。