さまざまな映画のロケ地となった山形県鶴岡市へ
2016.02.26
【ロケ地を巡る旅】藤沢周平原作の映画に思いを馳せる
時代小説を数多く残した山形県鶴岡市出身の小説家・藤沢周平。彼の作品には映画化されたものも多く、その中には『たそがれ清兵衛』(主演:真田広之)や『蝉しぐれ』(主演:市川染五郎)、『花のあと』(主演:北川景子)などがあります。さらにロケ地には藤沢周平の故郷である鶴岡市も含まれています。そこで今回は、映画化された藤沢作品のロケ地や彼のゆかりの地を巡る旅にお連れしましょう。
鶴岡市へのアクセスは、伊丹空港または羽田空港から庄内空港に向かう飛行機を利用するのが便利。そこから鶴岡駅前行きのリムジンバスで市内に入ります。
その鶴岡駅からバスで10分ほどのところにあるのが鶴岡公園。満開の桜が印象的な『花のあと』のロケ地となった場所です。もともとは鶴岡城があった場所ですが、今は城の名残を感じさせるものとして、お堀や石垣、樹齢数百年にも及ぶ杉が当時の雰囲気を醸し出しています。また、ここには藤沢周平の直筆原稿や愛用品、再現された書斎などを展示している「藤沢周平記念館」もあります。企画展示やイベントも行われており、藤沢作品を深く知ることができます。
鶴岡公園から歩いてすぐの場所にある、「致道博物館」は『蝉しぐれ』に登場。もともとは庄内藩主酒井家の御用屋敷でしたが、そこに国の重要文化財である旧西田川郡役所や旧鶴岡警察署庁舎などを移築。また秋田県と山形県の県境にある山・鳥海山を借景として取り入れたと言われている酒井氏庭園も見どころのひとつです。
そして夜は、鶴岡駅からバスで約25分、開湯1300年を誇る湯田川温泉に宿泊してはどうでしょう。湯田川温泉には藤沢周平の記念碑がありますが、実は彼は小説家になる前、この地にある湯田川中学校で教員をしており、まさにゆかりの地。温泉につかり、藤沢ワールドにもどっぷりつかれる場所です。『たそがれ清兵衛』では清兵衛の幼なじみ・宮沢りえが出演しているお祭りのシーンを撮影し、地元の人たちもエキストラ出演したということです。
鶴岡市内には藤沢周平や、彼の作品でおなじみの架空の藩「海坂藩」を感じさせる場所がほかにもあります。さまざまな場所に足を延ばし、春を待ち焦がれる鶴岡の旅を満喫してみませんか。
執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部