加賀藩を描いた映画やドラマの舞台
2016.02.05
【ロケ地を巡る旅】グランクラスで伝統あふれる金沢へ
まず見ておきたいのが金沢城。加賀藩の御算用者を堺雅人が演じた『武士の家計簿』では、たびたびこの城が登場します。城は1999年から復元工事が行われ、現在のようになっていますが、その周囲に作られた石垣は、場所によって様式を使い分け、全国に類を見ないほど多種多様の工法が使われています。以前『ブラタモリ』(NHK)でも取り上げられていましたが、その工夫された石垣をぜひ自分の目で確かめてみませんか?
そして金沢城に行くなら、『浅見光彦シリーズ』や『利家とまつ』にも登場した兼六園を忘れるわけにはいきません。この時期は樹木を雪害から守るため、「雪吊り」が行われています。昼間の姿もいいですが、1/29~31、2/5~14のいずれも17:30から21:00まで行われるライトアップも必見です。
また、金沢は加賀料理も魅力。加賀藩主に「包丁侍」、つまり料理人として仕えた実在の侍、舟木安信とその妻、春を描いた『武家の献立』には、素材を吟味し、贅をつくした料理が登場します。中でも代表的なのが、「鯛の唐蒸し」と「治部煮」です。どちらも映画に出てきますが、「鯛の唐蒸し」は背開きにした鯛に具入りのおからを詰めて蒸したもの。また、「治部煮」は具材に鴨肉と野菜、そして生地をすだれに包んでゆでた金沢独特の麩・すだれ麩を使い、だしのうまみと食材のおいしさが調和した料理です。
そんな金沢への足には、北陸新幹線のグランクラスがおすすめです。新幹線のファーストクラスと言われるグランクラスは定員18人でゆったり過ごすことができます。座席は包まれるような心地よさで、最大45度まで倒せるほか、軽食やアルコール類を含む飲み物のフリーサービスをいつでも受けることができ、スリッパやアイマスク、ブランケットも用意されています。
金箔などの伝統工芸や、加賀料理を始めとする独特の食文化にも触れることのできる金沢。今年はまず、華やかな旅へと出かけてみませんか?