MANAGEMENT

歯科医院によくあるストレス、それをケアするメリットは?

ストレスのない医院経営

2016.06.22

みんなにやさしい歯科医院Vol.1 -ストレスのない医院経営-

レストランでスタッフが怒鳴られているのを見て、食事がまずくなった経験はありませんか? 歯科医院も、お客さんに見られている職場であり、人間関係仕事の負担などが、サービスの良し悪しにも直結します。

そして、スタッフがすぐに辞める組織は、長い目で見ると競争に生き残ることが難しくなるのです。スタッフにやさしい、ストレスのない歯科医院とは、どういうものなのでしょうか?

「ストレスのない医院」とは?

スタッフにやさしい医院とは、精神的にも肉体的にも、負担や苦痛の少ない、働くみんなにとってストレスがない職場であるといえます。

スタッフ全員が生き生きと働くことで、患者さんにもよい接客ができるようになります。逆をいえば、人間関係がギスギスしたり、業務が多すぎて疲弊したりしているスタッフは、患者さんに優しくする余裕がなくなってしまうということです。

また、様々なスタッフが混在して働く歯科医院では、お互い心地よくスムーズに連携することで、ミスを防ぎ、ハイレベルでスムーズな治療が可能になります。そして長く務めるスタッフが多ければ、技術のある熟練のスタッフが育ち、歯科医院としての価値も高まるという良い連鎖を生むのです。

また患者さんも、院長やスタッフ同士がどう接しているか見聞きしていることも多いので、院内の人間関係の心地良さが、患者さんの医院への信頼感や治療中のリラックスにつながるでしょう。そして、スタッフも患者さんもストレスが無いということは、無用のトラブルも無くなり、経営者である院長のストレスもなくなるのです。

何がストレスなのか?

では具体的にどんな要因がストレスになり得るのでしょうか?

(1)勤務条件

就業時間や勤務日数などが、労働基準法に準拠していることはもちろん重要ですが、それが明文化されていることが大切です。建前との相違、例えばサービス残業・早出や、当初と違う勤務日数や休日、休憩の少ない過労などは、スタッフにとってストレスになります。もしやむを得ず勤務条件を変更する場合は、前もって理由を説明し、スタッフの納得を得てからにするべきでしょう。

(2)業務内容

院内のルールがわかりにくい、院内の物品や業務が整理されていないなど、スムーズに仕事を覚えられない職場は、ミスも起こりやすく、スタッフのストレスとなります。また助手にスケーリングをさせるなど、役職に合わない業務を割り振ったり、明らかに感染や被ばくのリスクがある業務が無防備であったり、患者さんのトラブル対応をスタッフ一人に任せたり、違法なのでは?と思われる業務があったりすると、精神的に負担となり経営者や上司への信頼を失い、スタッフのモチベーションが下がってしまいます。

(3)人間関係

立場も年齢も性別も違う人間が集まれば、多少のトラブルは生じるものです。スタッフ同士でもめることもあれば、院長と合わない、お客さんとのトラブルになることもあります。ルールを見直すことでトラブルを防いで人間関係を円滑にできるケースもあります。

立場の違うスタッフが混在するからこそ気配りを

院長をはじめ、医師、衛生士、助手など様々な立場のスタッフが混在し、連携しながら仕事を進めていく歯科医院では、上記の原因が複雑にからみあってストレスとなっていることも多くあります。

スタッフが不満を感じていても、口に出して院長に伝えるケースは少ないため、院長としては、ついみんなが「うまくいっているつもり」になってしまいがちです。しかし健全な勤務体制にするためには、常に現場を気にかけ、ストレスの芽が小さいうちに見つけて対処しようという、院長の「やさしい」姿勢が大切なのではないでしょうか。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部