MANAGEMENT

個人差を意識し、スタッフ一人ひとりの能力を引き出す医院経営とは!?

2018.12.26

「あなたと私は同じではない」という当たり前のことを忘れずに!

※これは2014.12.03の記事のリライトです。
テレビCMやチラシ広告などで、『効果には個人差があります』『これは個人の感想であり、商品の効能を確約するものではありません』という表現は誰もが耳にしり、目にしたりしたことがある言葉です。医院で取り扱っている医薬品などにも記載されているかもしれません。
これは、人は一人ひとり違うため、誰にでも効果がある、万人にあった方法はない。つまり効果が出る保証はできないということを意味した言葉ですが、これらの表現に関して違和感を覚えたことはありませんか?おそらく、『それはまあ、そうだろう』と納得される方がほとんどではないでしょうか。個人差があるのは当然である、という考え方です。流通、サービスにおいては、こうした個人差を前提とした考え方が一般的であるため、むしろ個人差に関する注釈がないと商品やサービスに対するクレームにつながったり、場合によっては訴訟にまで発展したりしてしまい、企業の存続自体が危うくなることさえあります。『話が違うじゃないか!』となるわけです。

自身の当たり前を押し付けない

しかし、世の中すべてが「個人差」を前提とした考え方でまとまっているかというと、残念ながらそうではありません。『お前は何でこんなこともできないんだ。みんなを見てみろ!』『お兄ちゃんはあんなに勉強できるのに…』これらも聞いたことがあるフレーズではないでしょうか。

もしかすると、皆様の医院の中でも以下のような言葉が交わされているかもしれません。
『○○さんに頼んだほうが早いかな』
『△△さんはスケジュール管理ができないから』
これらの言葉は、個人差を意識せず、相手の能力を否定する表現と言えます。

周りと同じようにあるべき、一般的にこうあるべきだから、こうでなくてはおかしい…。このような考え方は、結局、自分の先入観や価値観、あるいは願望を押し付けているだけです。相手の本質が見えず、最終的に相手をただ批判するだけになってしまうのです。

それでは、どんなに優秀なスタッフがいても、その能力を引き出せないまま失ってしまうことになりかねません。

こうした問題は、組織の大小に関わらずどこでも起こり得ますので、スタッフ間の言動にアンテナを張っておく必要があるのです。

そして、経営者自身も気を付けなければいけません。経営者でもある院長は、スタッフよりも経験やスキル、そして経営感覚も優れていることでしょう。つまり何でも卒なく、当たり前のようにこなしてしまう。これが危ないのです。

自分が当たり前のようにできてしまうから、まだ経験も浅くスキルも乏しいスタッフに対して、知らず知らずのうちに自分と同じレベルの仕事を要求してしまい、スタッフはついていけなくなってしまう。

個人差を認識しながら、相手の能力を引き出す

組織にとって、一番の財産は、やはり【人】です。スタッフは財産であり、何より、同じ目的を持った【仲間】です。なかなか代えのきくものではありません。だからこそ、個人個人にあった対応や評価をしなければならないのです。

これができるのは、皆様のような経営者です。無意識的な自身の「当たり前」を押し付けず、スタッフ一人ひとりの個人差を認識しながら、仲間の能力を引き出してください。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部