LEISURE

見て、読んで、聞いて感じる「怖さ」

「怖い絵」展

2017.08.25

大人気!「恐怖」がテーマの展覧会 「怖い絵」展

まだ暑い日が続き、涼を求めて避暑地へと足を運ばれる方や冷たい食べ物・飲み物が欠かせないという方も多いのではないでしょか。今回は「涼しい」を通り越して、背筋が凍る体験ができる展覧会をご紹介いたします。

兵庫県立美術館で開催中の「怖い絵」展。展示されている約80点の西洋絵画・版画のテーマはズバリ「恐怖」です。見てわかる恐怖もあれば、作品が描かれた背景を知ることで判明する恐怖もあり、今までになかった新しい切り口の展覧会に、会場は連日多くの人で賑わっています。

「怖い絵」展は、作家・ドイツ文学者:中野京子さんの著書『怖い絵』の刊行10周年を記念して開催。2007年に出版された『怖い絵』は、それぞれの作品の時代背景や隠されたストーリーを読み解き、恐怖が秘められてことを知る美術書として、ベストセラーを記録し、シリーズ化もされました。

今回の展覧会では、書籍『怖い絵』の世界を体感できるよう、怖さを知るための解説文とともに作品を鑑賞するスタイルをとっています。

約80点にもおよぶ作品の中で、特に注目すべきは、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」

レディ ジェーン・グレイの処刑

ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》 1833年 油彩・カ
ンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵
Paul Delaroche, The Execution of Lady Jane Grey, © The National Gallery,London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore, 1902

ロンドン・ナショナル・ギャラリーの代表作品でもあり、日本では今回が初お目見えです。

レディ・ジェーン・グレイとは、在位わずか9日間、16歳の若さで処刑されたイングランド史上初の女王です。数奇な運命をたどった彼女ですが、実は作品自体にもストーリーがありました。1928年のテムズ川の大洪水で失われたと考えられていたこの絵は、1973年の調査中、布にくるまれた状態で奇跡的に発見されたのです。

他にも「怖い絵」展では、さまざまな趣向を凝らしており、来館者を楽しませてくれます。そのひとつが女優の吉田羊さんのナレーションによる音声ガイド。「自分のペースで鑑賞したい」「解説文を読みながら進むのが面倒」という方にはおすすめです。吉田さんの声は作品に秘められたミステリアスな雰囲気を引き出し、見る人を怖い絵の世界に浸らせてくれることでしょう。

また、子ども向けに用意された「おやこ鑑賞ガイド 怖い絵展秘密手帳」は説明の分かりやすさから大人にも好評。ぜひ会場でチェックしてみてください。

兵庫県立美術館での会期は9月18日まで。遠方からお越しの方には、ホテル北野プラザ六甲荘に宿泊する「ホテルプラン」が用意されていますので、アートに触れる旅を計画するのもよいでしょう。

なお、この展覧会は10月7日から東京・上野の森美術館でも開催が決定しています。

ただし、「おやこ鑑賞ガイド 怖い絵展秘密手帳」の配布、及び「ホテルプラン」の実施は兵庫会場のみとなります。

■「怖い絵」展
http://kowaie.com/

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部