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体験を通して考える力を育むレゴ教育~好奇心旺盛な子どもの探究心や活動意欲をひきだす~

2019.01.21

私立小学校などでも導入されている、発想力と理科の力を育む「レゴ教育」とは!?

子どもに理科を好きになってもらいたいと願う保護者の方も多いかと思われますが、近年子どもの理科離れが顕著だと言われています。子どもが小学校の段階で理科に苦手意識をもってしまうと中学・高校でも理系科目が不得意科目になってしまう可能性も高まります。

特に開業医の方や医師の保護者で自分の子どもにも医療の道を志してほしいと願う方にとっては、子どもの考える力を育む教育や理科教育は無視できません。医学部受験でも理科系科目は必須科目ですし、医学部を志さないにしても理科と考える力を幼少期から養うことは子どもの将来にも必ず役に立ちます。

そのためには、子どもが理科を嫌いにならず楽しめる教材・カリキュラム選びも大切です。そのような背景で、発想力と理科教育を育むのに実はおもちゃのレゴ・ブロックで遊ぶことを通して学ぶプログラムが注目を集めています。

本記事では、実は有名小学校のカリキュラムでも取り入れられている教育法でもある「レゴ教育」をご紹介します。

子どもに理科や発想力を育む環境を整えてあげる

子どもは本来、好奇心の塊です。好奇心旺盛な子どもの探究心や活動意欲をひきだす環境を整えてあげることが子どもの理科の基礎となる発想力を伸ばすといわれています。

最近、様々なメディアで注目され「現代の魔法使い」と呼ばれる筑波大学学長補佐・助教の落合陽一さんの場合、幼少期に、家にあるものを興味のおもむくままに何でも分解していたそうで、電話を分解して親に怒られたというエピソードまであるといいます。しかし電話以外の分解は大目に見てもらえていたそうで、それぐらい子どもの好奇心に対して寛容な家庭だったそうです。

このように、興味をもって実際に体験することは理科や発想力を育む基礎になります。子どもが自由な発想を伸び伸びと自分で体験できる環境を整えることで本当の理科の基礎学力が身につくとはいえ、個人の家庭で、そんな子どもの体験や発想力を伸ばしてあげられる環境を用意することは難しいと感じる、保護者も多いのではないでしょうか。落合氏の家庭のように、なかなか家のものをなんでも分解しても許してあげられるほど寛容にはなれないものです。

そこで、子どもの活動意欲を伸び伸びと育むのに実はレゴ®ブロックを通して体験、活動ができるレゴ教育のプログラムが注目を集めています。

レゴ教育は体験を通して考える力を育む

レゴ教育はレゴ®ブロックを使い何かを組み立てる体験を通して物事の仕組み・関連性を探求し、多くの知識を自然に学んでいくカリキュラムです。

・遊びながら学ぶ
・作ることで学ぶ

この2つがレゴ教育の強みです。子どもの発達段階に合わせてレゴ®ブロックを組立て、子どもは自由に試行錯誤を繰り返しながら学ぶことができます。
例えば小学校の理科教育には「地球と月」というテーマがあり、レゴ教育にもこれに対応したプログラムがあります。レゴ®ブロックで自転する地球と公転する月のモデルを組み立てながら、月と地球の大きさや自転・公転の違いを学んでいくのです。

もちろん、理科の教科書でイラストやビデオ教材を見ることでも「地球と月」は学べますが、自発的に自分の手を動かしながら能動的に理解しながら仕組みが身につくのがレゴ教育ならではです。地球は月よりも大きいという知識もレゴで地球や月の模型を組み立てながら身につきますし、地球を中心に月が回っていることも実際にレゴで模型を組み立てる過程を通して子どもが体験を通して理解できます。

このように、ただ本を読んだり、受動的に動画を見たりするよりも、実際に手を動かしながら体験を通して身につけていけるのでレゴ教育の方が子どもの記憶にも残りやすく深い理解に繋がるのです。

レゴ教育ではプログラミングの力も養える

プログラミング教育が2020年から小学校で必修化されます。プログラミングは今後、英語と並んで現代社会を生きる教養の一つとしても注目を集めています。レゴ教育はプログラミング学習の教材もカバーしており、子どものプログラミング学習のスタートにも適しているのです。

レゴのプログラミング学習では、例えば、レゴ®ブロック、モーター、センサー、付属のソフトウェアなどがセットになった組立キットが用意されています。

子どもはロボットを組み立てながらタブレットやPCで専用アプリを参考にしてプログラミングを行います。実際にレゴでロボットを組み立てながらプログラミングを行い、手を動かして試行錯誤を繰り返す中で、子どもが主体的に課題解決をしながらプログラミングを習得することができるカリキュラムです。

最後まで達成すれば本当に動くロボットも出来上がるため、子どもも目標をもって課題に取り組むことができます。

私立小学校などでも導入されているレゴ教育

レゴ®ブロックを通した学習法には、実は私立小学校でも実際にカリキュラムとして取り入れられている実績があります。例えば筑波大付属小学校や帝京小学校では実際に理科や生活科、総合的な学習の時間を通してレゴ®ブロックの組み立てをしながら学習する時間が設けられています。

レゴは確かに体験を通して学べるかもしれないが、中学受験などに役に立つのだろうかと思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、レゴ教育は理科の基礎力・発想力を身につけるだけでなく中学受験にも役に立つといわれています。

例えば、小学校のカリキュラムで扱わなくなった滑車、光、音などのエネルギーなどの理科の分野も中学受験の入試では当たり前のように出題されますが、レゴの教材には、これらの範囲をカバーした学習プログラムも存在します。滑車や光など実際に体験してみないと分かりづらい分野も、レゴ®ブロックで遊ぶことを通して学ぶことができ、結果的に受験対策にもなるのです。

東京都の小学校校長、帝京大学客員教授で、レゴ教育を導入した帝京大学付属小学校でも副校長を務めていた理科教育に詳しい太田由紀夫氏も「理科は体験が重要」だと言っています。レゴを通して子どもが自然に体感して原理を学ぶカリキュラムの方が、単に子どもが手を動かさずに見て学ぶだけの勉強法よりも効果を発揮するのです。

レゴ教育は家庭でも導入できる

関東や関西、東海、東北、沖縄エリアにはレゴ教育を受けることができるスクールがありますが、近くにレゴのスクールがなくても個人で代理店などを通じてレゴの教材を購入することもできます。そのため、レゴ®ブロックを通した理科やプログラミング学習は学校で取り入れていなくても家庭でとりいれることができるのです。

家庭で子どもと一緒にレゴを組み立てながら親子で遊びながら理科とプログラミングを勉強することで、親子の時間をつくることもできるのではないでしょうか。

子どもに遊びや体験を通して学ぶ機会を設けることが将来、子どもの明るい未来にも繋がります。
医学部をはじめとした理系の進路に進む際も子どもの頃に養う体験を通した学習は、確実に基礎学力に繋がります。もちろん文系でも体験を通した学びは生きるでしょう。

まとめ

子どもは好奇心の塊で体験を通して学ぶことに適した発達段階です。そのため手を動かし試行錯誤しながら学ぶことに向いています。レゴ教育はレゴ®ブロックを通して遊びながらつくることで学ぶカリキュラムになっており、特に子どもの理科やプログラミングの学習で効果を発揮しています。子どもを理科嫌いにさせたくない、自分で考えられる力を身につけてほしいと考える保護者の方にとってレゴを使った教育は一つの答えになりえる選択肢となるでしょう。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部