ファイナンス

経済的自由を得るために読んでおきたい一冊:「世界のエリート投資家は何を考えているのか」~黄金ポートフォリオの作り方

2019.03.30

世界屈指のカリスマ投資家が提示する黄金ポートフォリオとは!?

本書では、アメリカの著名コーチとして元米国大統領や企業トップなどを顧客に抱えるアンソニー・ロビンズ氏が、ごく一般の個人投資家でも安心して資産形成を図る投資方法を探るべく、普通にはアクセスが難しい金融業界の巨人たちへのインタビューを敢行し、そこで得た投資エッセンスについて検証データを踏まえ分かりやすく解説しています。中でも運用資産1,600億ドルに上る世界最大のヘッジファンドの創設者レイ・ダリオ氏が初公開する個人投資家向けの運用ポートフォリオ(黄金ポートフォリオ)は、資産形成を図る医師の先生方にとっても着実に経済的自由を得るべく参考となる一冊といえるでしょう。

そもそもレイ・ダリオ氏とは?

レイ・ダリオ氏が構築した黄金ポートフォリオをお伝えする前に、まずレイ・ダリオ氏についてご紹介させていただきます。レイ・ダリオ氏はごく普通の方々にとっては馴染みが薄いかもしれません。それもそのはずで、レイ・ダリオ氏率いる世界最高峰の運用プロフェッショナル集団であるブリッジウォーター・アソシエイツのファンドにアクセスするには、純資産が50億ドル(1ドル100円換算で5,000億円)以上ないしは初期投資額が1億ドル(100億円)以上の投資家に限られています。なかなか一般投資家がコンタクトを図ることができる相手ではありません。
ファンド創設以来驚異的な運用パフォーマンスを叩き出し、政府機関や退職基金などにアクセスが限定されてきた中、投資の世界で成功をおさめているレイ・ダリオ氏が、如何なる経済状況下にも対応した、個人投資家でも実践可能な運用ポートフォリオを公開しているところが本書の最大の特徴です。

レイ・ダリオ氏の「黄金ポートフォリオ」

ここからは本書のテーマであるレイ・ダリオ氏が一般人向けにアレンジした黄金ポートフォリオをご紹介します。そのポートフォリオは、株式への投資比率が30%、長期米国債へは40%、中期米国債は15%の保有割合、金に7.5%、商品取引に7.5%を投じる構成となっています。この黄金ポートフォリオの特徴は、株式への投資割合を低く抑え、債券の比率を高めていることです。
一般的に投資資産を株式に50%、債券へ50%配分することでリスク分散が図れると考える人が多いかもしれませんが、レイ・ダリオ氏は株式投資が債券投資と比較して3倍のリスクが内在していると警鐘しており、株式や債券などの資産配分に加えリスク配分も加味した、まさにバランスの取れたポートフォリオがレイ・ダリオ氏の黄金ポートフォリオなのです。

実際にアンソニー・ロビンズ氏が組んだ経済チームが、アメリカで401kプラン(確定拠出型年金)が始まり、個人投資家が株式市場に投資できるようになった1984年から2013年の30年間にわたる黄金ポートフォリオの検証を行ったところ、実質年利回りが手数料控除後で9.72%、90%近くの期間で利益を計上し、最も大きな損失を出した年でも収益率はマイナス3.93%(リーマンショックが起こった2008年)でした。同じく2008年、米国の主要インデックスファンドであるS&P500がマイナス37%となっていたことからも、レイ・ダリオ氏の黄金ポートフォリオがいかに最悪な経済環境においても非常に強固であり、着実に資産を増やしていることがわかります。

このように、レイ・ダリオ氏はこれまでの長年に亘り培った投資経験から、ネガティブサプライズとなるイベントは当然起きるものとの前提でこの黄金ポートフォリを組み立て、ほとんど損失を出さないことがその大きな強みであるようです。それは、世界大恐慌や石油危機、ブラックマンデー、ITバブル崩壊、サブプライムローン危機など、どのような経済情勢になろうとも、着実に資産を増やしていく可能性が高いと期待されています。

またレイ・ダリオ氏はアクティブ運用ファンドのほとんどがインデックスファンドの運用成績に劣るとも説いています。そこでアンソニー・ロビンズ氏はレイ・ダリオ氏の黄金ポートフォリオを参照して運用ポートフォリオを構築する場合の注意事項として、投資効率が良く経費の低いインデックスファンドやETF(上場投資信託)への投資を心掛けること、年1回は自身の運用ポートフォリオのリバランス(株式や債券、金、商品への投資割合を当初設定した比率に戻すこと)を行うこと、そして非課税口座(日本ではNISAやiDeCoなど)の節税効果を最大限活用することを挙げています。

NISAやiDeCoで黄金ポートフォリオを構築

最後に、医師の先生方も、今回ご紹介しましたいかなる経済情勢でも利益を出す可能性が高いレイ・ダリオ氏の黄金ポートフォリオを参考にしながら、税制優遇メリットを享受できるNISAやiDeCoを活用して、ご自身の黄金ポートフォリオを構築してみてはいかがでしょうか。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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