マネジメント

歯科医院のための上手なネーミングとは?

歯科医院のネーミング

2016.02.10

医院の名称に願いを込める

昨今の医療業界を含めた社会では、従来の◯◯商事、◯◯建設、◯◯病院といったように◯◯の部分に経営者の名前や地名を入れたものではなく、企業の経営理念社会的意義を投影した名前の企業が増えています。

例えば、セブン・イレブン(朝7時から夜11時まで営業)、サントリー(太陽:SUN+創業者の苗字:鳥居)、UNIQLO(Unique Clothing Warehouseの略)など、社名の由来を聞いたことのある企業もあるのではないでしょうか。

歯科業界においても、◯◯歯科医院や医療法人◯◯会などの従来の形にとらわれないネーミングの医院も増えてきています。

例えば、鈴木さんが渋谷駅近くで小児歯科を開業される場合、従来のネーミングであれば、「鈴木小児歯科」もしくは「渋谷小児歯科クリニック」などになってくるかと思います。

そんな中で最近増えてきているのが、小児歯科ではなく、あえて「はいしゃさん」という言葉を使ったり、名前や地名が入っていた部分に「スマイル」「やさしい」「しんせつ」などの歯科医院を訪れた人になってほしいイメージが投影されていたり、院長が大切にしている言葉を入れたりするケースです。

もちろん従来の名前(又は地名)+歯科医院という医院名も、既に地域に浸透していて代替わりしても変えない方がいい場合や、地域柄や患者さんの層によっては、目新しい名前より受け入れられやすい場合もありますので、一概にどちらが良い悪いというものではありませんが、医院を探す人にとって「見つけてもらいやすさ」「覚えてもらいやすさ」院長の得意分野や治療対象の「わかりやすさ」が医院名に入っていると、本当に必要としている人に選んでもらえる可能性が高まります。

また、上記の「鈴木歯科医院」を「すずき歯科医院」と漢字をひらがなに変えるだけでも、柔らかさが加わり印象が変わってくるものです。

一度決めてしまうと、基本的にその後何十年と使い続け、医院経営とは切っても切れない関係性を持つ医院名ですので、一度複数の候補を挙げて、自分が来て欲しいと思うターゲット層の人であれば、どの名前だと一番選びやすいのか想像しながら、医院名の中に願いを込めてみては如何でしょうか。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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