動画マーケティングの可能性はまだこれから。<BR>とにかく続けることが成果につながります。
2015.10.28
歯科医院の動画マーケティングVol.3
私にも経験がありますが、はじめは見ず知らずの人でも、毎日すれ違うことによって少しずつ興味を持ち、やがて挨拶をするようになったりもします。毎日すれ違うはずの所で見かけない日には、「何かあったのかな?」などと考えてしまったこともあります。
これは、マーケティングの理屈そのものです。
動画をマーケティングに使う目的は、言うまでもなく増患です。毎日すれ違う代わりに、動画を使うということです。ですから、動画を使って情報を発信しても、見られなければ意味がありません。見られるために必要なのは、まず発信頻度、つまり 『量』 です。それから 『内容』 と 『長さ』 です。『量』 については十分にご理解いただけると思いますので、今回は 『内容』 と 『長さ』 について解説していきます。
まず 『内容』 ですが、相手、つまりターゲット層が知りたいと思うことは何かを考えれば、自ずと見えてきます。
たとえば小児歯科であれば、子どものムシ歯予防に効果的な歯みがきの仕方や、歯並びに対するケアの正しい方法などは、専門家でなければ分からないことです。歯みがきの仕方などは文章では伝わりにくいですが、動画を使うことで相手に分かりやすく伝えることができます。永久歯に生え変わった直後などは少し曲がって生えてくることもあり、親としてはやはり心配なものです。写真なども使いながら、歯並びに影響するケースと普段のケアについての情報を提供すればよろこばれるはずです。
無料メール相談などを受けてくれる医院も増えてきていますが、そのうち動画を使って患者さんとコミュニケーションをとる医院もでてくるでしょう。
何でもそうですが、最初に成果を出せば 『第一人者』、一般的になってからの行動はすべて 『後追い』 です。この差は大きく、縮めることはほぼ不可能です。
次に 『長さ』 ですが、結論からいえば1~2分で十分です。メルマガ同様、情報発信は定期的に行わなければ意味がありませんが、それは定期的に見ることが苦にならないということが前提です。日々の忙しさの中で、毎日10分もの動画を見る余裕はありません。それなら直接聞いた方が早いですからね。それにその長さでは、動画をアップし続けるのもむずかしいです。
歯みがきの仕方でいうなら、一連の流れをすべて見せるよりも、1回目は奥歯のみがき方、2回目は前歯の裏側といったように、細かくわけてシリーズ化した方が継続して見てもらえます。
くり返しになりますが、目的はあくまで 『増患』 です。そのために、単純にインターネットで上位表示されようと思えば、少なくとも1000~1500程度のコンテンツが必要です。1日あたり3本程度の動画を1年間アップし続ける計算ですが、なかなかの作業量ですね。やはり、気軽に取り組める作業量を意識した方がよさそうです。
具体的にいえば、動画の長さは1~2分程度、質にはそれほどこだわらなくても構いません。BGMを使ったり、テロップを貼ったりすれば見栄えは良くなりますが、時間がかかります。それでは続きませんし、見る側もそこまで求めていません。気負う必要はないのです。毎回見られない、といった場合は内容を見直すべきですが、たとえ興味があっても見たり見なかったり、というのが普通です。
私などは、2時間のセミナーを細かく20個ぐらいに分割してアップしたり、メールで頂いた相談内容に応えたり、あるいはメルマガで発信した内容を改めて解説するなどしてコンテンツを作っています。当然、反応の良し悪しもあります。だからといって、そのたびに一喜一憂しても仕方ありません。
Facebookなども使いながら、とにかく発信し続けることです。興味がなくても、毎日すれ違っていれば親近感を持たれる確率もグンと上がります。続けていると、反応が得られるものとそうでないものも掴めてきます。
動画を使ったマーケティングはあと2年もすればごく普通のマーケティング手法となります。しかし、それから始めたのでは成果も出しにくい。競合が多くなってからでは、1000や2000のコンテンツでは成果を出すことは難しく、想像できませんが少なくとも2~3倍の努力は必要になるはずです。だからこそ、今のうちに差をつけておくべきだと思うのですが。さて、いかがでしょう。
機会があれば、動画のサンプルも見ながら一緒に作ってみたいですね。
■バックナンバー記事
【歯科医院の動画マーケティングVol.3】動画マーケティングの可能性はまだこれから。とにかく続けることが成果につながります。
【歯科医院の動画マーケティングVol.2】動画を有効に活用し、増患につなげましょう
【歯科医院の動画マーケティングVol.1】動画は安心を与え、新しい可能性を引きだす『コミュニケーションツール』です