動画は安心を与え、新しい可能性を引きだす『コミュニケーションツール』です
2015.10.14
歯科医院の動画マーケティングVol.1
それは、『安心』です。
失敗したくないからインターネットで利用者の口コミを拾い、『お試し』 や 『返金保証』 で安心するのです。これはどんな業種の商品、サービスにも共通していえることです。もちろん、歯科医院も例外ではありません。
歯医者さんを選ぶとき、家や職場から近いなどアクセスの良さを優先する方は、忙しい日々の中できちんと通えるかが心配だからです。患者さんに対するスタッフの対応を気にする方は、今までに嫌な思いをしたことがあるのかもしれません。患者さんが女性なら、女性の医師のほうが安心できるという方も少なくないでしょう。
何より心配なのは、「この先生に任せて大丈夫なのか」
という点です。これは他の店舗型ビジネスとちがう部分ですね。
ランチが口に合わなくても、ヘアスタイルが多少イメージと違っても、嫌な思いはするでしょうが大した問題ではありません。二度とそのお店に行かなければいいだけの話です。
しかし、口の中となれば話は別です。場合によっては、その後の生活にとても大きく影響するからです。私の息子も、何が良くなかったのか乳歯の治療がうまくいかず、永久歯に大きく影響したために、2年たった今でも矯正をつづけています。幸いにして、今お世話になっている先生に診ていただいたおかげで、大事に至らずにすみそうですが。
こんな経験があればなおさら、歯医者さん選びに慎重になります。『お試し』 や 『返金保証』 もありませんからね。常に友人などから信頼できる情報を得られたり、医院の様子をのぞき見できれば安心もできるのでしょうが、なかなかそうもいきません。
となると、頼れるのは『インターネットの情報』です。
ところが、インターネットからの情報はあまりに多すぎて選ぶことができない。結局、「まあここでいいや」という選び方になってしまいます。自分が安心できる基準が見えなくなってしまうからです。
そこで役立つのが、『動画の説得力』です。
最近は歯科医院のホームページにも、トップページに動画コンテンツが埋め込んであるのを見かけるようになりました。Youtubeなどを使って、それぞれの医院がスタッフの紹介や治療について解説するなど、相手の不安を取りのぞく語りかけを試みています。
やはり、文字よりも動画の方が伝わりやすいんですね。たとえば、文字で「おはよう」と書かれているだけでは、その情景までは見えません。しかし、生の声は伝わります。寝起きでボーっとした状態の「おはよう」なのか、いつまでも起きない子どもを起こすための「おはよう」なのか。
そして、動画を使って相手に何かを伝えようとしたとき、自分自身にも変化が起こります。自分は何を伝えたいのか、何を伝えれば相手の不安を取りのぞくことができるのか。形にしようとすることで、これがハッキリとみえてくるのです。
動画は、マーケティングツールとしての一面ばかりがクローズアップされますが、その前に、インターネットを介したコミュニケーションツールであるということを忘れてはいけません。
動画を使ったから売上につながるのではなく、動画を使って一つでも多くの不安をとり除くことができた結果、売上にもつながる、というのが真実です。
動画に初めて挑戦するときは緊張もしますが、何も気負う必要はありません。うれしいことに、コストもかかりませんから何度でもやり直せます。
はじめは誰にも見せなくていいです。私もそうでした。まずは一度、こっそり動画をアップしてみてください。そして自分が伝えたいことがハッキリしたら、思いきって公開してみてください。予想以上に反応を得られることにおどろくでしょう。その1つ1つが、患者さんの不安取りのぞいていることも実感できるようになるはずです。そしてその動画の先に、きっと新しい可能性が見えてくるはずです。
楽しみが、また1つ増えましたね。
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