マネジメント

顧客リストを集めるのは、患者さんを救う手段なのです

連載:エンディングノート Vol.1

2015.09.30

メルマガ増患法Vol.2

「顧客リストはどうやって集めればいいですか?」

これは、私がよく受ける『メルマガ活用法』についての相談です。あまりにもよく受ける相談ですので、この場を借りて私なりの考え方をお伝えします。

【顧客リストの集め方】

前回、『メルマガ活用の3ステップ』の部分でもお伝えしましたが、歯科医院においてリストを集めることは、それほど難しいことではありません。まずは初診の患者さんからです。初診の方には、問診票を書いていただく際に、合わせてメールアドレスの記入をお願いするだけです。予約確認のお知らせや、年末年始などを含めた休診日のお知らせにも使えますから、患者さんにとってもそれほど抵抗はないはずです。

メールアドレスを記入して頂いたら、まずその日のうちに来院に対するお礼メールを送ります。その中で「歯の健康に役立つマメ知識をお送りしますが、不要であれば解除してください」、と添えておけば問題ないでしょう。歯科医院からメールが届いても、売りこまれるというイメージを持つ方は少ないです。こういった点が、他の業種よりもリストを集めやすい要素となっているのです。

さらに、歯科医院からお礼のメールが届いたという話は、私のクライアントの他には聞いたことがありませんが、患者さんにとってはいい意味でインパクトが大きいです。それだけで医院に対する印象はグンと上がります。他の歯医者さんとはちがうな、となるわけです。

すでに通院されてる患者さんには、予約確認のお知らせを含めた新しいサービスの一環として紹介するだけで十分です。プライバシーポリシーの提示と、初診の方と同じようにお礼のメールは必要です。

では、新規にリストを集めようとする場合はどうでしょうか。

たとえば、ハガキDMやチラシなどで無料検診などのご案内をするのもいいでしょう。実際に効果があった事例としては、

『小さなお子様のための歯みがき教室』

『虫歯がないからといって安心はできない!期間限定はぐき検診』

といったテーマの無料セミナー、検診のご案内です。もともと強いニーズがないだけに有料ではむずかしいのですが、無料なら効果は見込めます。

すでに通院されてる患者さんからの紹介も忘れてはいけません。患者さんとの関係がしっかりできていれば、あとは勝手に宣伝してくれます。このとき、その患者さんが紹介者に話すネタとしても、メルマガの内容は活きてきます。

いかがでしょう。顧客リストを集めることは、難しくないのです。

これはあくまで仮説ですが、「リストをどうやって集めればいいのか分からない」という悩みの裏には、売りこみのような営業はしたくない、という感情が少なからずあるのではないかと思います。

だとすれば、それは間違いです。歯科医は、当たり前ですが『歯』の専門家です。知識がないというだけで、自分の歯の健康を維持したくてもできないという方を救えるのが、『歯』の専門家です。

来院された方だけでなく、より多くの方の助けとなることは悪いことではありませんよね。

その専門知識を、小さなお子様をもつお母さんの不安を取りのぞくために、かみ砕いて教えてあげることは『売りこみ』ではないですよね。

多くの人を救う力があるなら、使うべきですよね?

そのためにも、ぜひメルマガを活用してください。まだ見ぬ患者さんが、あなたを必要としているのです。

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【メルマガ増患法Vol.2】顧客リストを集めるのは、患者さんを救う手段なのです
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執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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