【イラスト診断書】は患者さんとのコミュニケーションツール
2015.07.08
歯科医の顧客情報の管理と共有Vol.1
結論から言えば、ほとんどの方がよく分かっていません。自分の体でも口の中は見ることが難しく、先生から説明を受けたもののなんだか難しい。まあ、任せておけば大丈夫だろう、という方が大半ではないでしょうか。
医院側がどれだけ適切な説明をしたつもりでも、理解できなければ不安になり、ちょっと他の医院でも診てもらおうと流れてしまいます。治療の進捗度合いが分からなければ、「もう痛くないから」といって、いつの間にか来院しなくなるのです。患者さんにとっても、医院にとっても良いことではありません。
豊富な専門知識を持つ先生と患者さんとでは、知識量に大きな差があります。患者さんが理解できるのは、「神経を抜くんだな」とか「奥歯は麻酔が効きにくいんだな」などといった、いわゆる“結果”だけです。不安だけどもよく分からないから任せるしかない、となってしまうのです。
これらを解消するためにおススメなのが、【イラスト診断書】です。探せばいろいろあるかと思いますが、筆者が10年来の付き合いになる歯科医の先生が使っているのがこのシステムです。
www.dentalx.jp/01product/dx.html
筆者もイラスト診断書を見せてもらいながら説明を受けましたが、とても分かりやすく、自分の口の中の状況を視覚的に捉えることができ、知識がなくても、
・問題があるのか、ないのか
・あるとすれば、なぜ問題なのか
・どうすれば解決するのか、どんな治療が必要なのか
・どの程度の時間、費用がかかるのか
などが頭にスーッと入ってきました。ともすれば事務的になりがちなインフォームドコンセントも、イラスト診断書と分かりやすい言葉で、今あなたの歯はこうですよ、だからこういう治療をしようと考えてますよと伝えることにより、患者さんの不安も和らげることができます。
治療だけではなく、地域の方々に案内をした上で定期的な歯の無料健康診断を行い、イラスト診断書を渡してあげることにより、増患の手段とすることもできます。特に小さなお子さんを抱えるご家庭には有効的ではないでしょうか。問題があれば、分かりやすく伝えることで歯医者さんとしてだけではなく、歯の専門家として信頼を得ることが期待できます。
診断書を単なる顧客情報ではなく、【患者さんとのコミュニケーションツール】として活用できれば、医院と患者さんの信頼関係もグッと向上するのではないでしょうか。
「口のこと、歯のことで困ったらあの歯医者さんに行けばいろいろ教えてくれる」
こう感じてもらうことができれば、自然と【人が集まる歯医者さん】になるはずです。
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