ムダな残業を排除する「3つのステップ」で時間を有意義に使おう
2015.06.24
生産性を高める「時短のススメ」Vol.1
こう言うと、突然何を言い出したのかと思われたかもしれません。しかし、「勤務時間がちょっと長いかな」「最近、家族とすごす時間が減ったな」などと少しでも感じているなら、ぜひこの考え方を取り入れ、ムダな残業の排除に役立ててください。
さて、その本題に入る前に、まず前提として院長自身の勤務時間を決めてください。一般企業のサラリーマンや公務員には定時があり、それを超えた分は残業となります。しかし経営者の場合、そもそも自分自身に勤務時間を設定するという概念がないため、ついだらだらと仕事に時間を費やしてしまうのです。勤務時価は9時から19時まで。それ以降は残業時間とキッチリ決めてしまうことが大切です。スタッフと一緒にタイムカードで勤務時間を管理してみるのもいいでしょう。
さて話を戻します。家の掃除と言うと、みなさんはどれぐらいのボリューム・時間をイメージしますか?
こう問いかけられた時に 「1時間使ってやる」 と、パッと答えられた方は仕事の進め方もかなりスマートなはずです。しかし多くの方は、「3~4時間? いや、きちんとやろうと思えば半日はかかるかも…」 などと考えてしまうのではないでしょうか。
家の掃除に対して時間が読めない、あるいは大きなボリュームで考えてしまうのは、それを何かの一大プロジェクトのように大きく捉えているから。玄関からバス・トイレ、リビングから寝室に至るまで、すべてがピカピカに磨きあげられた状態をイメージしてしまうからなのです。
反対に、1時間でやると答えられる方は、家の掃除という仕事を細分化して組み立てています。使う時間は1時間だから、その時間内で散らかったリビングと玄関を片付けて掃除機をかけよう。トイレは週に一度掃除するとして今日はひとまず後回し。デスクの上は今週中にやればいい、といった具合です。
ひと言でいえば、すべてをやり切ろうとするか、今やること・やらないことを分けて考えるかの違いです。ぜひ、後者の考え方を試してみてください。難しいことはありません。誰にでも、今日からでもできる内容です。
手順としては以下です。
①時間を先に決める
②やらないことをリスト化する
③やることに対して時間を割り振る
この3ステップです。これを意識するだけで仕事の進み方、使える時間の量がガラリと変わります。こうして創り出した時間が、新たな『楽しみ』 や 『可能性』 を生み出し、人生も、経営も豊かにしてくれるのです。
■バックナンバー記事
【生産性を高める「時短のススメ」Vol.2】業務の効率化に必要な3つのポイント
【生産性を高める「時短のススメ」Vol.1】ムダな残業を排除する「3つのステップ」で時間を有意義に使おう