2月といえば節分! ~どうして豆?どうして鬼?気になる節分の起源とは!?~
2019.01.30
子供も楽しめる豆まきイベント~皆で言いたい「鬼は外」~
どうして豆?どうして鬼?気になる節分の起源
「節分と言えば豆まき」はもはや定説にはなっていますが、節分はそもそも季節の節目(始まり)を指す言葉でした。そうした季節の節目には邪気が巻き起こるとされ、忌み嫌われました。この邪気が鬼です。
なぜ鬼に豆をまくのかという点については、「大豆には魔除けの力が宿っている」という説があります。平安時代には京都の鞍馬山で鬼が出た時に、炒った大豆を投げつけて退治に成功した伝説も残っています。
「豆」は「魔を滅する=魔滅(まめ)」に意味がかかっており、「魔を射る=豆を炒る」という考え方もできるようです。
芸能人も参加する!全国でも有名な豆まきイベント
前述の起源や演技の良いイベントであることも相まって、豆まきイベントは全国のお寺などで開催されています。
成田山不動尊(大阪)
大阪の成田山不動尊では、裃(かみしも)を身に纏った豆まき役が盛大に豆をまきます。毎年NHKの朝ドラ出演している芸能人も参加することで知られており、関西では非常に人気の高いイベントです。豆まきのために組まれる大きな舞台も圧巻で、2018年は『わろてんか』に出演した葵わかなさん、徳永えりさんらが参加しました。
因みに、成田山不動尊での豆まきでは「鬼は外」とは言いません。これはお不動様の慈悲が大きく、『鬼も鬼でなくなるから』という考えによるものです。
大阪 成田山不動尊「節分祭」公式ページ
http://www.osaka-naritasan.or.jp/event/ev2_1/
浅草寺(東京都)
東京の浅草寺では一山の住職や年男達がずらりと並び、大勢で豆をまきます。芸能人では落語家の林家正蔵さん、お笑い芸人でナイツの塙さんらが参加し、元々雷門のある有名な観光スポットということもあって、国内外問わず多くの観客で賑わう人気のイベントです。
浅草寺でも『観音さまの前には鬼はいない』との考えから、「鬼は外」とは言わず「千秋万歳福は内」と言います。
あさくさかんのん浅草寺「節分会」公式ページ
http://www.senso-ji.jp/annual_event/05.html
お家でやりたい豆まき!楽しく賢くできる方法とは?
盛大に行われるイベントでの豆まきも楽しいものですが、自宅で行う豆まきもとても楽しいものです。しかし、気になるのがその後片付けではないでしょうか?家の中で豆をまけば、砕けた豆の破片で部屋を汚してしまうのが目に見えています。
そこでおすすめなのが大豆ではなく、落花生を使っての豆まきです。
落花生での豆まきは主に北海道や東北で行われることが多く、南九州でも浸透しているとされています。節分の時期になるとスーパーでは大豆ではなく、落花生の入った豆まきセットが販売されます。
落花生が使用される理由は「拾いやすいから」ということにつきます。大豆と違って投げても砕けることはなく、形も大きく拾う際にも目につきやすいのが落花生。
さらに言えば、豆そのものが汚れにくいため大豆よりも衛生的ともとれます。
きっとお子様はたくさんの豆を投げたいはずですから、大豆を使うよりも落花生を使う方が賢く楽しめるかもしれません。
まとめ
節分の豆まきは日本古来の伝説にもとづく伝統文化です。全国各地で関連のイベントが開かれ、季節の変わり目の邪気を払うべく大勢の人達で行われます。
ご自宅で豆まきを楽しむ際は大豆ではなく、落花生を用いるのがおすすめです。ぜひお試しください。