マネジメント

ワンランク上の清潔感を演出するポイント

医院の清潔感

2016.12.28

医院の生命線でもある「清潔感」をレベルアップさせるには?Vol.2

医院経営が軌道に乗ってくると、朝のミーティングや清掃など、流れができて、スタッフの業務がうまく回っていきます。しかし、それが何年も続くと、慣れによって、改善すべきポイントが放置されてしまうというデメリットもあります。

●慣れは危険!

毎日同じ流れで清掃をしていると、知らないうちに当たり前のように「掃除しない場所」ができている場合もあります。

毎日の清掃に含まれていない場所は、「毎週○曜日」「毎月第3○曜日」「半年に1回」など決めて、必ず全ての場所に清掃が行きわたるよう、配慮しましょう。「気づいたらやる」はいつまでも放置される可能性があります。

同じ清掃状況でも、「キレイ」と感じるか「不潔」と感じるか、感覚の個人差もあります。中のスタッフより、外から来るお客さんや患者さんは厳しい目で見ていることが多いということを忘れないようにしたいものです。

●専門業者によるクリーニング

外部の清掃業者によるクリーニングを定期的に依頼するという選択肢もあります。口腔外科のオペを行う医院などは特に、専用の清掃器具を使って、医院全体を滅菌してもらえると安心です。

業者によっては、社名の入った「衛生管理証」を発行してくれます。「衛生管理証」には「○○歯科医院様 院内感染対策として定期的にクリーニングの管理をさせていただいております」など記載されていますので、患者さんの目につくところに掲示すると、清潔であることをよりアピールできるでしょう。

●オリジナルの「清掃マニュアル」

ベテランでも新人でも、普段やってないスタッフでも、誰が担当しても迷わずに同じクオリティの清掃ができるように掃除方法を明記するとともに、清掃した後、個人差がでやすい部分、忘れがちな箇所を補うための「チェックリスト」を作成することをお勧めします。

●<清掃チェックリストの例>

植木鉢
□植物に水やりをしたか?
□植物の枯れ葉が落ちていないか?付いたままになっていないか?
□移動させて掃除機をかけたか?

ゴミ箱
□ 全てのゴミ箱は空になっているか?
□ 新しいポリ袋はセットされているか?

壁面
□汚れが付着していないか?
□掲示物は曲がったり破れたりしていないか?

部屋の隅
□部屋の隅に余計なものが置かれていないか?
□隅々まで掃除機がかけてあるか?

指さし確認ができるよう徹底し、時には別のスタッフにチェックしてもらうと良いでしょう。

●スタッフの意識を替えて、ワンランク上の清潔感を演出

たかが掃除ですが、スタッフ全員の意識が変わることで、本当に「ピカピカ光る」院内は実現できるのです。

そして、それは患者さんに視覚的にとても伝わりやすい宣伝となるのです。マニュアルを徹底し、チェックすることで、清掃や衛生管理に厳しい医院であることを、スタッフにも自覚してもらう狙いもあります。

小さなことですが、続けることで大きな差になります。ぜひ院内のスタッフ全員で清掃のやり方を見直してみてはいかがでしょうか?

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
458件の開業医を成功に導いた成功事例集