マネジメント

医院の信用を築く『〇〇らしさ』

『選ばれる医院』の身だしなみ

2016.12.07

『選ばれる医院』の身だしなみVol.2

想像してみてください。カフェでくつろぐあなたの目の前で、2人の男性が打ち合わせをしています。1人は作業服姿で、片手に図面を抱えています。もう1人はピシっとした紺のスーツを着込み、脇にはアルミ製のアタッシュケース。

何となく聞こえてくる話の内容からすると、どうやら営業マンと現場監督が新しく建設するマンションの図面を確認しているようです。さて、ここでお答えいただきたいのですが、あなたは、どちらの男性が営業マンだと思いますか?

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いかがでしょう? もちろん、会話だけで判断することは難しいですが、おそらく多くの方が「スーツを着た男性が営業マン」と答えるのではないかと思います。逆では違和感があるからですね。それは、『営業マンはスーツを着ているもの』という先入観、あるいは、『営業マンならこうあるべき』といった個人的な価値観によるものではないでしょうか。ひと言でいうなら、『〇〇らしさ』ということになります。

もちろん、本当のところは本人に確認してみないと分かりません。営業マンが工事中の現場を確認するために作業服姿になっていることも考えられますし、現場監督にしても、デベロッパーや取引先との商談を控えてスーツを着ているだけかもしれません。

様々な事情や状況によって、一般的なイメージとは異なる服装を選択するのは、よくあることです。それに、営業マンだからといってスーツを着なければならない、という決まりはどこにもありません。Tシャツにジーンズという軽装で億単位のマンションを販売していたとしても、法律上罰せられることもなければ、マンション自体の質に影響が出るわけでもないのです。

しかし、たとえばあなたが高級マンションの購入を検討しているとき、担当の営業マンがヨレヨレのTシャツにジーンズという姿で現れたらどう感じるでしょうか? 何となくマンションの価値も低く感じてしまうことはないでしょうか? その相手を100%信用することができるでしょうか?

実際にどのような感情を持ったとしても、それはあなたの責任ではありません。問題は、高級マンションを取り扱う営業マンとしての『らしさ』を提供できない方にあります。それがどんな職業であれ、『〇〇らしさ』を提供することは重要な意味を持つのです。歯科医院も例外ではありません。

・ユニフォームが全員同じなので、誰に何を聞けばいいのか分からない
・受付スタッフの格好がカジュアルすぎて、プロ意識を感じない
・何となく動きが散漫で誠意が伝わってこない

これらは、実際に患者さんが心の中で感じていることです。求められている『らしさ』とは何か。この機会にもう一度考えてみられては如何でしょうか。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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