マネジメント

勤務医・取引先企業との上手な付き合い方

職種別の悩み 勤務医・取引先企業

2016.10.19

職種別の悩みVol.4 -勤務医・取引先企業-

歯科医院をとりまく勤務医・取引先企業が感じるストレスとは、どんなものでしょうか?彼らに「やさしく」接することで、どんなメリットがあるのでしょうか?

●勤務医

院長とスタッフの板挟みになりやすい勤務医。院長の立場もスタッフの考えもどちらも理解できるため、悩む場面が増えるようです。

・経験を積ませてあげる

もし院内で意見が割れた場合、院長は勤務医を味方につけようとするのではなく、勤務医本人にどうすべきか考えさせ、勉強の場にするとよいでしょう。院長とは違う目線で、いい対処法を考え出すかもしれません。また将来よい経営者となって、パートナー医院となるかもしれません。

院長としてはぜひ、「経験を積ませてあげる」という、やさしい気持ちで受け入れることで、勤務医本人の意識もあがり、おのずと周りのスタッフや患者さんを大事にしてくれるようになるはずです。

また、事業拡大に伴う診療時間の拡大又は体力に合わせた自身の診療時間の削減をお考えの方には、非常勤医の採用を検討されることは非常に有意義です。院内に新鮮な風が入りメンバーがたまに変わることで、スタッフもいい気分転換になることに加え、なにより希望通りに休みをとることができるようになるなど自身の負担を減らすことにも繋がるためです。

●取引先企業

歯科材料や検査機器、広告やホームページなど、外部の企業とやり取りする機会も多いでしょう。先生方はお客さんでありお金を払っている立場ではありますが、しかし、お互いに気持ちよくお付き合いできるよう、意識することが大切です。

業者とはいえやはり人間ですから、好きな先生とそうでない相手と、無意識のうちに待遇に差が出ることも少なくありません。例えば、貴重なサービスや新製品、お得な情報などを優先的に教えてくれることがあります。

また広告媒体やマスコミなどにも、担当者の感じた印象がメディアになんとなく表れてしまうことがあります。ですから、彼らに悪い印象を持たれないように意識しておくことが大切です。もちろん、余計なセールストークは断るなど毅然とした態度は大切ですが、やみくもに相手にストレスをかけるような態度をすることは、長い目で見て得策ではないようです。

●医院を支える人たちを大切に

医院をとりまく勤務医、歯科技工士、取引先企業たちですが、ビジネスパートナーとして敬い、「やさしく」接することで、医院に得られるメリットが多くあることを常に意識しておきたいですね。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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