スタッフ間の人間関係のストレスは経営次第で軽減できる
2016.07.06
みんなにやさしい歯科医院Vol.3 -人間関係のストレス1-
人間関係はこじれる前に予防を
ひとたび人間関係がこじれてから修復するのは、至難の業です。ですから、原則「こじれる前に予防」することが重要になってきます。具体的にどうすればいいでしょうか?
・個別面談、ランチミーティング
面談というとかしこまってしまいますが、お茶やランチでもかまいません。定期的にスタッフ全員と一対一で話す時間をとるようにしましょう。その際には、他のスタッフに聞かれず、本音が話せる場所を選び、同じスタッフばかりでなく、順番に全員と話すことが大切です。院長は、雑談や愚痴を聞くことから始めて、スタッフの趣味を聞いたり、不安や疑問に答えたり、スタッフが主体的にしゃべる場となるよう意識しましょう。
・他のスタッフからヒアリング
面と向かって本音を言えない場合もありますから、面談の際に、仲が良さそうなスタッフのことも聞いておくようにしましょう。こんなことで悩んでいるようだ、こう言っていた、など、重要な情報が得られるからです。
また、個人面談の際「○○さんがキミの仕事の進め方を褒めていたよ」など間接的に褒めることで、スタッフ同士だけでなく、院長との信頼関係も深まり、円滑な人間関係をつくることができるのです。
・スタッフを大事にする姿勢がストレスを減らす
上司から一人ずつ気にかけて大切にしてもらうだけで、スタッフの気持ちは前向きになります。たとえ多少の不満があっても、がんばって長く働きたいと思えるのです。
人間関係がこじれたら
努力してももめごとが起こるケースはあります。修復のために歩み寄ることも大切ですが、難しい場合が多いのも事実です。一度こじれてしまい、辞めたいと言われた場合は、気持ちよくスムーズに退職できるよう配慮することも大切です。
どうせ去る人間だからとぞんざいにすると、評判が広がって、他の優秀な人材が入ってきにくくなることも起こり得ます。退職時の対応が、院長の人柄や職場の印象を決定づけるのです。
半年に一度でもOK
常に院内の人間関係を気にかけ続けるのは難しいかもしれませんが、半年に一度、個人面談の時間をとるようにするだけで、スタッフのストレスは軽減します。職場の仲間や院長との間に、信頼関係が生まれ、よい仕事に結びつくのです。