年に一度の賑わいを体感し、一生に残る思い出作り
2017.07.14
“日本一営業日が短い駅”に出かけてみよう!
1年間でたった2日しか営業しない幻の駅。それが、香川県三豊市にある「JR四国・予讃線 津島ノ宮駅」です。
津島ノ宮駅が幻の駅と言われる所以は、「津嶋神社」という神社の存在が大きく関わっています。実は、この津嶋神社に行くことができるのは、神社で行われる夏季例大祭の日のみ。その開催日というのが、8月4日と5日の2日間しかないのです。
津嶋神社は、全国的にも珍しい“子供の守り神”として全国から信仰を集めており、夏季例大祭の参拝者は、のべ10万人を超えるほど。子供の健康と成長を願う多くのご家族が、お子様を連れて訪れるようです。
神社の祭神は、素盞鳴命(すさのおのみこと)。美しい瀬戸内海に浮かぶ小島に、素盞鳴命を祀る本殿、幣殿、拝殿、神饌殿、社務所、守札授与所があります。
津嶋神社へ行くには、津島ノ宮駅から神社へ掛かる250メートルほどの「つしま橋」を渡らなければなりません。「つしま橋」は別名「しあわせ橋」といわれ、この橋を渡ると、子供だけでなく、若いカップル・夫婦にも幸せが訪れるとされています。(※夏季大祭以外の日は神社への入り口が封鎖され、橋も通行ができません。)
つまり津島ノ宮駅は、夏季例大祭の2日間、津嶋神社へ参拝に行く方のためだけに営業する「臨時駅」ということです。
そんな幻の駅ですから、普段は使用する人もいなければ駅員もいません。しかし、営業日には特別に小さな駅舎ができ、車椅子の方のお手伝いや子供たちのために、駅員が懸命にサービスを行っています。
そんな駅員の温かいおもてなしを受け、津嶋神社へ。夏季例大祭当日は、夜店や花火大会に加え、全国から集まった子供たちの楽しげな声で大いに賑わう、素敵な一夜を過ごせることでしょう。
執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部