ブガッティ・シロンが遂に誕生!
2016.04.01
世界最速の市販車が10年ぶりにリニューアル
1909年の設立以来、オーナーの不慮の死や業績悪化という苦難に見舞われながらも、飽くなきスピードへの追求と美しいデザインで、世界中のクルマ好きから愛されてきたブガッティ。2005年に世界最速の市販車として発表されたヴェイロンの後継モデルがついに発表されました。
今年2月19日。ジュネーブ・モーターショー前日に、それは突然やってきました。車名は「ブガッティ・シロン」。スペックにおいては最高時速430km/hと言われたヴェイロンを上回るものが採用されています。
エクステリアデザインは、ヴェイロンを踏襲。しかし使用されているパーツは90%以上を刷新し、まったくのニューモデルとして誕生しました。
エンジンはW型16気筒8ℓターボエンジンを搭載。最高出力は1500馬力を超え、7速デュアルクラッチトランスミッションと4WDを介して、430km/hオーバーを叩き出します。
それほどのパワーを受け止めるシャシーには、自動車レース「ル・マン24時間耐久レース」に出場するレーシングカーと同程度の性能を発揮する、フルカーボン構造を採用。軽量化が図られてはいるものの、車両重量はヴェイロンよりも重く、1995kgとなりました。
それでもパフォーマンスは圧倒的。静止状態から100km/hに到達するまでの時間は、わずか2.5秒しかかかりません。
販売台数は全世界で500台のみというスペシャルなスーパーカー、ブガッティ・シロン。そのお値段は約3億円。生産は2016年9月からフランスの工場で開始され、10月から納車が開始されるそう。
日本の道路では、さすがに430km/hは体験できませんが、3億円のクルマのシートはどんなものか、座ってみたいものですね。
執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部