新型「ジュリア」は510馬力!
2015.08.21
アルファロメオの新しいフラッグセダンが誕生
去る6月24日、イタリアの伝統的なブランドであるアルファロメオから、新しいセダンが発表されました。その名は「ジュリア」。クルマ好きなら聞いたことがある名前ではないでしょうか。1960~70年代に人気を博したセダン&クーペの傑作モデルにつけられていたネーミングが復活したのです。
その意味は、新しい「ジュリア」の内容を見ていけば納得です。まず駆動形式がFRとなりました。昨今のアルファロメオはFFが中心でしたが、スポーツドライブといえば、やはりFRがベストな駆動形式。クラス随一の長さが取られたホイールベースの間にエンジンと駆動系を収めたことで、前後重量配分50:50という、理想的なバランスを実現しています。
またスタイルも、少しノスタルジックなたたずまい。短いオーバーハング、長いノーズとフロントフェンダー、後輪側に寄せられたキャビン、張り出したリアフェンダーと、ボリューム感のあるプロポーション。そのスタイリングは、史上最も美しいクルマのひとつに数えられる「ジュリエッタ・スプリント」を思い出させるものです。
現在、発表されているエンジンはV6ターボ1種類のみ。フェラーリのエンジニアがチューニングを担当し、最高出力は510馬力を誇ります。そのパワーは圧倒的で、静止状態から100キロに達成するまでに、わずか3.9秒しかかかりません。
またスポーティなドライブにかかせないハンドリングについても抜かりはありません。新たに「セミ・ヴァーチャル・ステアリング・アクシス」という機構を備え、アルファロメオでは「市販車で最もダイレクトなステアリング」と豪語しています。
アルファロメオ伝統の楯型のフロントグリルに新しいエンブレムをまとって登場したアルファロメオ・ジュリア。日本での正式リリースはまだ未定ですが、この秋に開催される東京モーターショーの舞台では、一足早く実車を見ることができるかもしれませんね。
執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部