ファイナンス

住宅ローンや教育ローンの借り方

資金繰り

2016.12.12

資金はいつ、誰から、どうやって借りる?Vol.2

住宅ローンや教育ローンを組む際、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。医師・歯科医師の方も、基本的には一般の方と同じように、金融機関でローンを組むことになります。今回はローンを検討する上で押さえておくべきポイントをお伝えします。

一言に医師・歯科医師と言っても環境は様々で、開業に伴う借入があるといった方から、勤務医で特に借入もないといった方までいらっしゃるかと思います。特に他に借入がある方は、住宅ローンや教育ローンの借り入れをすることにより、他の返済に支障が出ないか、月々の収支に余裕がある計画かどうか事前に確認しておきましょう。

他に借り入れがない方でも億単位で住宅購入資金を借り入れる際には、余裕のある返済計画を立てることが大切です。例えば、金利が上昇した場合や、子供の教育資金が必要な時期、万が一の病気や怪我、多少の収入の上下などにも問題なく対応できるかどうか事前に予測を立てておきましょう。

一般的には、収入が安定しており、頭金を多く入れることができれば、住宅ローンの審査は通る可能性が高いといわれています。また、どのような物件を購入するかで金融機関の担保価値は異なります。

例えばこだわりの詰まった数億円の豪邸であれば、万が一の際の売却が難しいケースも多く、収入等に全く問題なくても融資してもらえる割合が低くなることもありますし、再販がしやすいと金融機関が評価する物件であれば、頭金をほとんど入れなくても良い場合もあります。

ローンの期間に関しては月々の返済が可能な範囲で決めましょう。返済期間を短めに設定することで支払い利子を最小限に抑えることが出来ますが、今のマイナス金利情勢においては、返済期間を長めに設定し、繰り上げ返済を計画的に行うという選択肢も、月々の収支に余裕が持て非常に有効です。

また、返済期間が10年以上であれば、住宅ローン減税(所得税もしくは住民税の還付)を受けることが出来ますので、利子のみに着目せず、総合的に負担が少なく返済できる計画を立てましょう。

また、教育費に関しては、基本的には現預金や学資保険でカバーできることが望ましいですが、私立大医学部の場合にはある程度まとまった資金(授業料のみで2000~5000万円)が6年間で必要となり、その資金を借り入れる必要が出てくる場合もあるでしょう。金融機関によっては、ドクター専用の教育ローンの取り扱いを行っています。こうした教育ローンでは、私立大医学部向けの教育ローンの設定ができますので、一度相談されることをオススメします。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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