本場・長崎のべっ甲細工でシックなおしゃれ感を
2016.05.20
伝統を継承しつつ、新しいアイデアも取り入れた工芸品
ループタイや櫛などで有名なべっ甲細工。あまり身近なものに感じていない方も多いかもしれませんが、最近では昔からの伝統を継承しながら新たな使い方も提案されています。
べっ甲が日本に伝わったのは奈良時代。そして17世紀以降には、べっ甲細工の材料が長崎に陸揚げされるようになりました。それと同時に中国人から技術を教わり、日本でも櫛やかんざし、タバコケースなどを作るようになったと言われています。職人たちが長崎から大坂、江戸へと移り住んだことで、この技術が国内に広がっていったのです。そのような、べっ甲細工を名産とする長崎で生み出されているさまざまな商品を紹介しましょう。
例えば、インターネットからの通信販売も受け付けている「まるとみ」では、クリップやペーパーナイフ、マグネット、さらには、外側がべっ甲のUSBメモリーといったデスク周りの品物も取り扱っています。クリップはヨットや船のアンカーをモチーフにしており、道具としての良さだけでなく、ワンランク上のおしゃれを演出してくれます。
また、ファッションに取り入れたい方には、ネクタイピンも良いですが、タイタックもおすすめです。ネクタイのワンポイントアクセサリーのようにも見えるタイタックは、襟元のワンポイントとしても使うことができます。さらにスーツを仕立てる時などには、べっ甲のボタンを使うなど、シックな中にこだわりが感じられるという選択肢もあります。
さらに現地・長崎に行くと、制作過程の見学や、べっ甲細工を体験できるお店もあります。職人さんが仕上げた品には及ばずとも、自分で作ったものには愛着がわき、また旅の思い出にもなることでしょう。
長崎から他の地へと職人が伝えたべっ甲細工。今ではさまざまな場所で作られていますが、本場でこだわりの一品を選んでみませんか?
■まるとみ
http://marutomi.jpn.com/
執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部