開業医のミカタ

2017年の変化から読み解く、2018年

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2017.12.12

2017 → 2018

変 革 規制と希望


今年は変革期。
1月、トランプ大統領の就任にはじまり、移民制限、メキシコとの壁、TPP脱退など、期待と不安が入混じる世界情勢の動向に注目が集まるところからスタートしました。

イギリスはEU脱退、小池百合子知事は都民ファーストを掲げ、大衆主義の流れがきます。

モリカケ問題で叩かれた安倍首相を筆頭に、大臣クラスの政治家の言動には失言と称し、容赦ないバッシングが浴びせられます。

神鋼、東芝、日産など大企業の不正発覚は内部告発によるものが多く、いわゆる普通の人が”オオモノ”を相手にし、不満の炎はSNSの追い風で勢いが増していきます。

格差や岩盤の崩壊の兆候なのでは? と感じさせます。
ブラックボックス、隠蔽をこじ開け、つまびらかにしようという風潮が見えます。

来年の3月で22年続いていたフジテレビの”めちゃイケ”が終わるそうです。
最近のテレビは規制や批判の中でだんだん面白くなくなっています。

子供の頃は「オレたちひょうきん族」、「8時だョ!全員集合」に夢中で、タケちゃんマンかバカ殿か? どちらを見るかでいつも悩んでいました。

また大好きだった「ワールドプロレスリング」は常時視聴率20%を超えていたそうです。
ハルク・ホーガンのアックスボンバーで、アントニオ猪木が舌を出して失神する姿に釘付けになったのを覚えています。

「よい子は真似してはいけません!」とよく言われていましたが、子供は「やめろ!」と言われると余計にやりたくなるものです。

今思えば小学校の休み時間、プロレス技をマネしてみて本当の痛みや、人を思いやる気持ちを自らの体を通じて学んでいたのかもしれません。

子供がらみの悲しい事件が今年もたくさんありましたが、今のいじめは数十年前に比べて悪質で陰湿さを増してきていると感じます。

また近年、世界中でスターやヒーローの誕生に飢えている気運があると感じています、しかし今年は、様々なヒーローが日本スポーツ界で生まれた年であったと思います。

WBA世界ミドル級のタイトルに挑戦し、消化不良の判定負けにもめげず、再挑戦で圧倒的な勝利を収めベルトを巻いた村田諒太選手。

ミドル級では22年ぶり、1995年日本人初チャンピオンになった竹原慎二以来の二人目になります。次戦で日本人初防衛がかかっていますが、村田選手らしいボクシングで連続防衛記録を伸ばして欲しいです。

また日本人出身者としては若乃花以来、19年ぶりに稀勢の里関が横綱昇進を果たしました。横綱昇進のチャンスを幾度も逃し、人にはわからない悔しい思いがあったはずです。

日本人出身の横綱は相撲ファンだけでなく、国民が長年待ち続けた希望です。
これからもどっしりとした取り組みスタイルで勝ち星を重ねていってほしいものです。

さらに男子100m走で初めて10秒の壁を破った桐生祥秀選手。高校通算歴代最高の111本のホームランを打った早稲田実業の清宮幸太郎選手など、今年は次世代を担うであろう若者が次々と誕生しました。

またスーパースター大谷翔平選手は来年メジャーに挑戦するそうです。怪我が気になりますが気負わず野球界のトップに上り詰めていってほしいと強く願います。

変 貨 消滅する紙幣


世界的に高額紙幣が廃止の動きを見せていますが、昨年インドで1000ルピーと500ルピー紙幣が廃止されたというニュースは衝撃でした。

ブラックマネー(脱税、偽造、汚職など)のあぶり出しや現金決済からの脱却が主な目的で、短期的には混乱を招きましたが、モディ首相の80%以上の支持率と絶大なリーダーシップで不満は最小限に抑えられ、国民は期待を寄せています。

インドが成功すると右に倣えで日本の1万円札、5千円札も廃止に動くのでは? と予測されます。

1万円札と5千円札が使えなくなるとどうなるでしょう? 1万円札で1億円そろえると座布団ほどの面積になります。

「笑点」で例えますが、去る11月5日の放送で円楽師匠が座布団10枚を達成しました。
それをお金の大きさに置き換えると、千円札では1億円分にしかなりません。

このように、高額紙幣が廃止されると、金庫やタンスでの現金保管が困難になるということです。そうなれば銀行への預金や消費、投資にお金がまわり、経済活性、資産が見えるなどの国側のメリットのため、政府が動き出すかもしれません。

今年のはじめ1BTC=10万円台だったビットコインは、11月現在90万円を突破しました。当時否定的な声が多かった仮想通貨ですが、保有者は国内で1%、100人に1人はビットコインを持っていると言われています。

またビックカメラをはじめ、ビットコインで支払いができるお店も増えてきました。医療の分野でも歯科、美容形成外科、脳神経クリニックの自費診療の支払いに対応する医院もあります。

2017年1,800兆円の家計金融資産の51.5%は預金です。普及浸透すると、この預金の一部が仮想通貨になるかもしれません。紙幣や小銭を所持する、預金を引き出すなどの行動は激減するはずです。

携帯電話が普及した時の公衆電話のようにATMの利用はなくなるかもしれません。来年以降キャッシュレス化はもっと広がります。

働 変 プレミアムフライデーの功罪

働き方改革実行計画が今年3月に発表されました。
各取り組みはご周知の方もいらっしゃると思いますが、実際の現場ではまだまだ浸透しにくいようです。

しかし来年から適材適所と仕事の効率化にはもっと目が向けられると思います。

長時間労働解消のため始まったプレミアムフライデーは不発に終わりました。トップダウンに慣れている日本の企業体質には合わなかったのでしょうか。

月末金曜日の15時以降の勤務に対して罰を与えるほどのインパクトがないと、この国ではなかなか実行されないのかもしれません。

しかし仕事の効率化やワークライフバランスに、経営者や社員の意識が向いたことには一定の成果があったのではないかなと感じます。

日常での光景に「無駄な労働力」をよく見かけます。例えば、ある百貨店の搬入口にいる6人ほどの警備員さんは、車両が出入りするたびに同じ動きをして通行人を誘導している、などです。

一方でこんな話もあります。
ほぼ毎朝立ち寄るコンビニの店員さんは超優秀で、私がいつも買っているものを把握しており、たまに栄養ドリンクをレジに持っていくと
「あれっ? 最近お疲れですか?」
と労をねぎらう言葉をかけてくれ、買い忘れているかもしれないものを教えてくれます。

かたや同じコンビニの別店舗の店員は不愛想なのはともかく、マニュアルを棒読みする接客を数年間続けています。わたしがオーナーで、同じ時給で雇用するなら絶対前者の店員さんですが、そんな人材にめぐり合うのは奇跡なのかもしれません。

休みなく睡眠時間も短いですが、仕事が楽しくて充実している時期は疲れを感じなかった経験ってありませんでしょうか? 

本当に取り組むべきは、仕事が面白くてしょうがないと思える職場環境づくりではないかと。

来年以降イキイキ元気に働く人が少しは増えるといいですね。
最後は予測というより期待でした。

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ダーウィンの進化論は現在、
「生物の遺伝的形質が世代を経る中で変化していく現象」
と位置づけられている。

今まさに変化の瞬間である。時代に取り残されるか追い越すか? 

変化の価値観は人それぞれでいいが、「昔はよかった… 」とぼやくようなオジサンにはなりたくない。

あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。

- モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー(インド独立の父/1869-1948)

■プロフィール
恒吉雅顕(つねよしまさあき)
2006年
株式会社インベストメントパートナーズ設立メンバーとして参画。
2014年
公益法人日本医業経営コンサルタント協会 コンサルタント認定登録

全国500人以上の個人開業院長、医療法人理事長を中心に、人生設計をサポートし、医院形態、規模、年代、地域性など、集積したデータをもとに主にリタイアメントに向けた資産形成の設計管理を行う。
また士業連携チーム(税理士、会計士、FP、弁護士など)と共に医療法人化、医院譲渡、相続、労務問題、スタッフ教育などの諸問題を幅広く解決している。

2015年
出版:「開業医のための資産形成術幻冬舎メディアコンサルティング」

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イラスト:かたおかともこ