開業医のミカタ

他人の趣味を理解しミカタを変えると新しい発見が!?

vol15_mikata_main

2017.10.27

アソビノミツケカタ

遊 楽 復活と挑戦

2016年に行われたある調査によると「一生を通じて楽しめる趣味を持っている」と答えた人は全体の35%で、調査を始めた1998年の47.9%から約13%もダウンしています。

また30代〜40代の現役世代の数値の低さも目立ち、先行き不安定で経済的にも落ち着かないと趣味どころではないといったところでしょうか。

マズローの理論からすると、ピラミッドの生理的欲求と安全欲求までが満たされないと遊びに回す余裕が金銭、時間共に得られていないのかもしれません。

子供の頃に楽しかった思い出は想像するだけで前向きになれます。素直で純粋な頃の遊びは、いい意味で後先を考えず、その瞬間を精一杯に楽しんでいました。

無限の想像力で遊びを広げ、大人たちには理解不能なことまで熱中していたように思えます。一度経験のある遊びは比較的再開しやすく、大人になっても楽しめるものが多いと思います。

CMでおなじみのデアゴスティーニは昔好きであったであろう趣味を毎週、隔週で小分けにして届けるというサービスを提供しています。

名車、機関車、城などの組み立て、落語、ジャズ、映画などジャンルは多岐にわたり、本格的に始めるには腰が重いけど、定額で少しずつ楽しめるよう消費者のニーズに応えています。

おそらくリタイアした方や無趣味の人、子育てがひと段落ついた専業主婦が主なターゲットで、まさしく遊びゴコロをくすぐる戦略を立てていると推測されます。本格的に始めるかどうかは置いといて、とりあえず試しでやってみようという感じでしょうか。

今までの人生の中で楽しかったことの記憶を辿っていくと、そこに何かしらヒントが隠されているかもしれません。

また新しいことへのチャレンジについても視野を広げてもいいのかもしれません。

昔ジョギングする人を見ていつも思っていたことが「他にやることないのかな?」でした。一人で走っている楽しさについて全くわかりませんでした。ミーハーな私は成功者のほとんどがランニングやトレーニングを健康維持のためにやっていることを知り、ジムに通うことを決めました。

私の性格上、三日坊主になることはわかっているので格好から入ろうとトレーニングウェアを一式揃えました。

やってみてわかったことは他人にも自分にも嘘がつけないって事です。ストイックさをキープし続け、満足しないことが成功者に共通するトレーニングをする理由だと感じました。

私の父親は数年前からレザークラフト(革細工)を趣味にしています。小銭入れや携帯のケースからベストまで作っています。しかし作品のほとんどを人にあげてしまう父親の姿を見ながら、いったい何が楽しいのか全く理解できませんでした。

出来上がりはプロ級で時間も材料費もかかりますが、父親にベルトを作ってもらったときの表情を見ると、自分だけではなく人を幸せにする利他的趣味であることに気づきました。

他人の趣味を理解しミカタを変えてみると…新しいことへの挑戦も面白いのかもしれません。

ここで私自身の遊びの復活と挑戦について2つご紹介します。

釣 狂 アマチュアリズムの極み

小さい頃、近くのダムや野池にブラックバスをよく釣りに行っていました。

えさ釣りも好きでしたが、ルアー釣りの面白さとダイナミックなバトルにのめり込んでいきます。

ルアー釣りと言っても釣り方は様々で、季節や気温、朝夕で異なります。

特に、大きく口を開けた小魚に見立てたトップウォーターというルアーでの釣りが好きでした。

水面をユラユラ、時にバシャバシャと派手に泳がせ、反応したバスがジャンプしてルアーに喰らいつく瞬間はスリリングかつエキサイティングで…この面白さは表現しようがありません。

ルアー釣りは無味無臭の擬態を本物さながらに動かし、バスとの1対1の知恵比べにその醍醐味があります。

喰う側と喰われる側の生態を研究し、地形や住処を想像し、水温や天気に応じて食欲を計り、ルアーや仕掛けをチョイスする。

休みの日には夜明け前から日が暮れるまでブラックバスを追っかけまわしていました。

一度、お気に入りだった1200円のミノー( 小魚の疑似餌)を対岸の朽木に引っ掛けたときは、諦めきれず取りに行き、足を滑らせ溺れかけたこともありました。

最近、近くの漁港でスズキやヒラメ、ハマチ、サンマなどが揚がっていると近所の魚屋さんから聞きました。

早速、日曜日の夕方、ランニング帰りに港に寄り、釣り人たちから情報収集をしています。

恒吉 「何狙ってるんスか?」
おっちゃん 「イカとキスやね」
恒吉 「釣れました?」
おっちゃん 「ぼちぼちやね」

釣り人と数秒で仲良くなれる特殊能力を持っている私は、ベテラン釣師を見抜き、おっちゃんの仕掛けと餌を必死にインプットしています。

秋は海釣り絶好のシーズン! 長いブランクを経てそろそろ再始動します。

ゆくゆくは小型船舶免許を取得して、瀬戸内海に繰り出す計画も立てています。

懐 韻 ROCK&CLASSIC

小学4年生の頃だったと思います。

2歳年上の友達の兄からビートルズを薦められ、何回も何回も聴いていました。

英語で何の歌なのかもろくにわかりませんでしたが、そのサウンドとリズム、ジョンとポールのシャウトに酔いしれていました。

そして中学生から日本のロックやパンクにはまります。

ちょうどレコードからCDに変わる時期でした。

THESTREETSLIDERS、THEMODS、44MAGNUM、BOΦWY、THEBLUEHEARTS、ZIGGY、COBRA、SION…どのアーティストもそれぞれとても輝いていました。

私たち団塊ジュニアへの教育は個性を打ち消し、全員一貫した知識を詰めこめられる時代でした。

競争社会や縛られたルールに一石を投じる歌詞とエイトビートに大きく共感していました。

数ヶ月前、ふと立ち寄ったBARで昔バンドをやっていた同世代のマスターに、THESTREETSLIDERSのベストアルバムを流してもらいました。

数十年以上消えていた私の中のロック魂が一瞬で再燃しました。

大人になった(?)私が聴いても心の奥底にスーッと入ってくるサウンドと歌詞に、昔も今も根本的な考え方と性格は変わっていないことに気づかされました。

顧客の利益を無視して利益を搾取する悪徳業者、無知で怠慢な士業と戦い、お客様を守っていきたいという気持ちは、ある意味ロックなのかもしれないですね。

また夫婦で共通の趣味を持つため、最近奥様のススメでクラシックも聴いています。

モーツァルト、ショパン、チャイコスフキー、ベートーベン… 全く縁がなかった領域に足を踏み入れると新しい発見もあります。

作曲家の性格や生い立ち、曲の時代背景を知り、コンサートで聴くと、歌詞のない音色から物語が浮かんでくるような気がしました。

いつの日かピアノかギターの演奏に挑戦しようと考えています。

いや〜音楽って深いですね。

qa_plustit

「仕事が趣味」と言う人を真似してみたことがあったが、それはその人の価値観でやはり自分には合わなかった。

ワークライフバランスが叫ばれているが、自由時間を義務的に消化することが本当の幸せなのか疑問に思う。

いま熱中できることが仕事ならとことんやればいいし、仕事以外で見つかったなら生き方の時間分配を変えればいい。

遊び半分って言葉があるが、半分だったら遊びじゃない。
その時を無駄に過ごしているだけだ。

本気だから遊び、本気だから仕事。

遊びがわかってないね、まずは一生懸命暮らすこと。

- 所ジョージ( コメディアン/1955~)

「他にも読まれている人気記事がこちら」

■プロフィール
恒吉雅顕(つねよしまさあき)
2006年
株式会社インベストメントパートナーズ設立メンバーとして参画。
2014年
公益法人日本医業経営コンサルタント協会 コンサルタント認定登録

全国500人以上の個人開業院長、医療法人理事長を中心に、人生設計をサポートし、医院形態、規模、年代、地域性など、集積したデータをもとに主にリタイアメントに向けた資産形成の設計管理を行う。
また士業連携チーム(税理士、会計士、FP、弁護士など)と共に医療法人化、医院譲渡、相続、労務問題、スタッフ教育などの諸問題を幅広く解決している。

2015年
出版:「開業医のための資産形成術幻冬舎メディアコンサルティング」

Answer

開業医の皆さまのお悩みを解決します
お気軽にご相談ください

無料相談受付中開業医のための資産形成術
資産形成実践プロジェクト動画開業医のための資産形成セミナー


イラスト:かたおかともこ